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からあげにはレモン、ですよね!

「揚げたてのからあげに
ちょっとレモン汁を垂らすと
酸味が加わり、爽やかで美味…」

そう、からあげとレモンは相性がいい!
ただ、垂らすかどうかは
あくまで食べ手の選択による…と思うのです。

そんな解釈を逆手にとって(?)
『からあげのレモン煮』という
ダイナミックな料理を
新しい「ご当地グルメ」に掲げた街がある。

茨城県の古河市(こがし)です。

本記事では古河市の
「からあげのレモン煮」について!

…もっとも「レモン煮」と言っても、
鍋でぐつぐつ煮込むわけではありません。
あくまで、からあげ、ですので
サクサク感は欲しいですよね。

甘酸っぱい「レモンだれ」をからめていく!

ゆえに、からあげが揚げたてであれば、
サクサク感があるうちに
酸味の効いたレモン風味が加わり、
それはもう、美味しい逸品へと
バージョンアップするのです。
もし、少し時間が経ったとしても、
味が衣にしっとりと染みこんでいって
それはそれで美味しくなる…。

どちらに転んでもいいじゃないですか!
策士!

古河市の小学校では
給食メニューにも取り上げられて、
一、二を争う人気メニュー、なんだとか。
もちろん唐揚げ専門店や
居酒屋さんでも、古河市では
この「からあげのレモン煮」を
扱うお店が増えてきているそうです。

古河市は、この逸品を高く掲げて、
『シン・いばらきメシ総選挙2024』へと
殴り込みをかけた!

このグルメイベント「総選挙」は、
茨城県内の各44市町村が
それぞれの特徴や特産を活かした
一般料理やスイーツをPRするものです。
お客さんの投票で、グランプリも決まる。

お客さん側としては、一つの会場に
たくさんの料理やスイーツがずらり並ぶため
ちょっとずつ食べるのには
最適なイベント
なのでした。

ええ、私も行きましたよ。
そして古河市のブースにも
足を向けてみたんですね。

44市町村、すべてが満員御礼、長蛇の列!
…と、なっていればイベント主催者は
万々歳でしょうが、
なかなかそう完璧にはいかない。

鹿嶋市の「豚丼」や
常陸太田市の「けんちんまん」には
すでに長蛇の列ができていました。
「最後尾」のプラカードが
だいぶ店から離れていた。

早くも12時近くには、
もう商品が売り切れになった
お店も出てきていた…とか。
その一方、集客に苦戦している
市町村のブースもあった。

では古河市は?『からあげのレモン煮』は?

こちらも、人がだいぶ並んでいました。
早い時間から。
まさか、すでに品切れの危機?
一足遅かったか…?
いや、大丈夫でした。セーフ!
おそらく人気を煮込んで、いや、見込んで、
多めに仕込んでおいたのでしょう。

列はできていたものの、
そこはまあ「からあげ」ですから、
揚げてさえいれば、提供は速い。
(からあげだけに)サクサク列が進み、
無事にゲットすることができました。

…うん、これは、美味い!

「いいじゃないか。
こういうのでいいんだよ、こういうので」

思わず『孤独のグルメ』の
井之頭五郎さんのような感想

出そうなほどの美味でした。
たぶん、いま読者の皆様が口の中で
ご想像しているような味です。

ではここで『総選挙』のホームページから、
この古河市の「からあげのレモン煮」の
説明文を引用してみましょう。

(ここから引用)

『学校給食でも提供されている
古河市のご当地グルメ
「からあげのレモン煮」!

子供たちにも大人気のメニューで、
酸味が効いた甘辛ダレはビールにも合う、
古河市民のソウルフードです。

レモン煮と書いてありますが、
実はレモンの甘ダレを唐揚げに和えたもので、
揚げたてならば唐揚げの
サクッと感も楽しめる逸品。

そんな古河市民の愛する
からあげのレモン煮を
地元食材のつくば鶏で作るこだわり
シン・いばらきメシ総選挙に出馬します。

より旨味の強いつくば鶏をじっくり
170℃の油でゆっくり揚げることで、
タレの絡みやすい揚げ上がりに
こだわっているのがポイント。

さらに添えられたレモンを絞ることで
フレッシュなレモン感
味わうことができます。』

(引用終わり)

酸味が効いた甘辛レモンだれ…。
旨味の強いつくば鶏…?!
フレッシュレモンで「追いレモン」…!

しかも、カップに入っていまして
持ち運びも容易でした。提供も速い。
となれば、多くの他の市町村の商品と
覇を競うには最適のチョイスではないか?

…高校や大学などで
「文化祭」や「学園祭」にて
模擬店を経験した方なら
分かると思うのですけれども、

このようなイベントでのお店、
特にアンケートをともなった
「総選挙」のグルメブースにおいては、
「並ばせ過ぎ、待たせ過ぎはダメ」
「かと言って、ガラガラでもダメ」

という、難しい運営を迫られます。

いくら長蛇の列ができても、お客さんを
イラッとさせたら逆効果なのです。
かと言って、サクサクと進み過ぎて
何の印象にも残らない商品でもダメ。
提供・味・価格・満足感!
そのあたりのバランスが大事
、ですよね。

その点、この「からあげのレモン煮」は
なかなかのバランスで、販売には良い。

気候にも左右されにくい、ですよね。
暑過ぎると、鍋物アツアツ系は足が遠のく。
寒過ぎると、冷えたスイーツには分が悪い。
幸い、イベントの期間は
天気も良く、ちょうどいい気候でしたが、
からあげならば「全天候型」…!
別のイベントでも大人気になるのでは?

…どうしても客の入りが悪い
市町村ブースもある中で、
古河市はなかなか
良いチョイスをしたのではないか?


私は、そう感じたところです。

最後にまとめます。

本記事では『シン・いばらきメシ総選挙』に
出場(出品)した、
古河市の「からあげのレモン煮」
について紹介してみました。

総選挙出馬には、3つの条件があったそうです。

◆新規グルメであること
◆茨城県産の食材が使用されていること
◆飲食店事業者等と連携すること


※既存のご当地グルメの場合は
味や素材・材料の配合などで
新たな工夫がみられること
※エントリー品目が実際に店舗やイベントで
販売・提供されるものであること

この条件を満たし、
堂々と「シン・いばらきメシ」の一つとして
出馬した『からあげのレモン煮』。

「なんだか美味しそうですね…!」

そう思った方はぜひ、茨城県の西端、
関東平野全体から見れば「ど真ん中」にあたる
古河市を訪れてみてはいかがでしょう?

きっと、どこかのお店で味わえると思いますよ!

(なお、かすみがうら市が出品していた
『香る焼き芋バスクチーズケーキ』
とても美味しかったです!)

※古河市の『からあげのレモン煮』の
PRページはこちら↓

※かすみがうら市のスイーツ
『香る焼き芋バスクチーズケーキ』の
PRページはこちら↓

※坂東市がエントリーした、
『妖怪「茶ちゃんぼー」』について
書いた記事はこちら↓

※鉾田市のエントリー料理、
『漢メシ』についてはこちら↓

※『シン・いばらきメシ総選挙2024』の
概要が書かれたホームページはこちら↓

(注:私は一人で全部食べたわけではなく、
複数人でシェアしています。念のため…)

合わせてぜひどうぞ!

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