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雨で順延続きの夏の甲子園、
茨城県代表の鹿島学園と
岩手県代表の盛岡大附属高校が
2021年8月16日に対戦しました。

最初の予定では、
8月12日に対戦する予定でした。
雨で、のびのびになっていたのです。

これ、いち部外者の私でさえ
「大変だなあ…」と思うことで、
選手、監督、関係者の皆様は
本当に大変な状況だったと推察します。

ピッチャーは夢の甲子園、
その試合の一球目を投げる時にピークに
持っていけるように調整するのですが、
それが何日も順延されると、難しい。

バッター・野手も雨のせいで
思うように
打ったり守ったりの練習ができない。
感覚もにぶるでしょう。

そんな選手たちをモチベートさせる
監督の心労
はいかばかりか…。
保護者や学校関係者、応援の方も
何日も仕事を休むわけにはいかない。
いったん関西から地元に戻り、
また出向いた方も多い
でしょう。
このコロナ禍の中、
色んなことを
周囲から言われやすいのに…。

天候のせいです。
誰が悪いという話ではありませんが
「甲子園がドーム球場になれば…」と
今年ほど思うことはありません。

さて、試合結果はスコアを見ると
0対7で、盛岡大附属高の
圧倒的勝利と言ってもいい
結末となりました。

盛岡大附は「打撃破壊」とも言われ
卓越したバッティングのチームです。

しかし、鹿島学園の先発、
薮野投手と、二年生の高久捕手は
3回までこのチームを0に抑える
素晴らしい投球を披露しました。
4回、たった一球がミートされて
スリーランホームラン、
流れが盛岡大附属高に行って
しまったような感じになりましたが
そこまではむしろ
鹿島学園ペースの試合だったのです。

鹿島学園は甲子園初出場。
二年生選手も多いので
またこの手痛い敗戦をバネに
より強くなるなと感じました。

さて、その試合後です。

高校野球では
スポーツマンシップにのっとり
お互いの健闘を称えあう、という
行為はよく見られます。
一礼のあと、声をかけたり
握手をしたり…ですね。

ここで鹿島学園の監督、選手たちは
とても良い意味で、
予期せぬ行動に出ました。

それは、ヤフーニュース
(スポニチアネックス)にも
取り上げられました↓

一部、以下に引用します。

『それは、グラウンドを去る場面での一幕だった。甲子園大会では、勝者が先にグラウンドを出るのが通例。一塁ベンチの鹿島学園は、勝者である三塁ベンチの盛岡大付が一塁ベンチ横の通路を通るまで待っていたのだが、その際にチームが拍手で相手ナインを迎えた』

…これを、大差で負けたからだ、
監督が岩手に縁があったからだ、
パフォーマンスだ、と
揚げ足を取る方もいますが、

私は素直に感動しました。

フィールド内では闘志を出し
全力で戦う、しかし
試合が終わったら、素直に
相手をリスペクトし、讃える。

それを、ここまでストレートに
行動に移せるのは、すごい。
思ってもできない…。

重苦しい天気と状況の中、
私は、爽やかな風を感じました。

◆甲子園初出場だった鹿島学園については
こちらの記事もぜひ。

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