鳥ある里のコウモリ ~ある40代半ばの蹉跌~
いわゆる「中年」の人たちの経験。
2022年に40代半ば、つまり、
2000年頃に社会に出てきた人のことを
事細かに書いた記事がありました↓
それを紹介しつつ、私の経験と照らし合わせ、
ここ20年くらいを振り返り、かつ、
未来を少しだけ仰ぎ見る…。
そんな記事を書いてみます。
(ここから引用)
(引用終わり)
いかがでしょう?
私はいま中年真っただ中にいますので、
この記述、まさに「どストライク」です。
社会に出た2000年頃は、
いわゆる「超氷河期」でした。
「倍率ドン、さらに倍!」(ネタが古い)で
とにかく採用数が少ない、受からない状態…。
それでも何とかギリギリ就職し、
仕事帰りには「ネット喫茶」に寄って
「ネットサーフィン」しつつ
色々な情報を探った日々。
(スマホで検索、などはできない時代です。
少ない給料、家計節約のため
自宅はネットにつないでおらず、
ネット喫茶で検索するしかなかった)
mixiには私はハマりませんでしたが、
自宅にネットを接続、
そろそろスマホも出てきた、という頃に
2011年の東日本大震災が…。
社会人10年目前後、30歳前後、
そのあたりで、震災を経験した世代なのです。
「給油できるガソリンスタンド情報」を、
皆さんがツイッターに上げる
リアルタイムの情報で見て、
高速道路内の給油所に給油しに行った…。
そんな記憶もあります。
仕事上では、
『旧世代とITの橋渡しをしようとして
成功したり失敗したり』というのを、
まさに経験してきました。
上の世代はアナログ。下の世代はデジタル。
「紙」と「データ」のはざまで、
右往左往していたイメージが、強い。
動物でもなく、鳥でもない…。
どっちつかずの「コウモリ」のような存在…。
頑張ってパワポ資料を作って
野牛、ミノタウロスのような上司に見せたら
「模造紙に全部書いて発表して!」と言われ、
モ、モゾウシですか!?と内心
憤慨した記憶も、あります。
引用記事には、こんな記述もありました。
(ここから引用)
(引用終わり)
…うん、まさにこんな感じ。
下の世代は小さいころから
翼を持ち、大空を舞っている。鳥類。
しかし中年世代である私は、
小学生の80年代に
ファミコン・スーファミなどにはまり、
中学生~大学生の90年代に
ネット社会の黎明に巻き込まれ、
社会人になった00年代には
ユビキタスネット社会(今は死語?)の
「いつでもどこでもネットにアクセス」
の生成過程をリアルタイムで経験し↓
30歳を超えた10年代には
大震災後の「大SNS時代」、
「インフルエンサーに、俺はなる!」的な
風潮に囲まれ、
2019年に(ようやく)SNSでの
発信を始めた、ごく一般的な?
中年世代の一人、なのです。
「90年代あたりに、30年後を先読みして
IT業界に漬かっていれば
今頃、IT長者(これも死語)だったかも…」
と思わないでもないですが、
これは結果が分かってからの
後付けの遠吠え。考えても切ない。
せめてはこれまでの「失われた30年」で得た
『時代にもてあそばれたコウモリ』の
経験を活かし、
「中年~熟年への30年」を
より豊かにしていきたい。
そろそろまとめます。
記事には、コウモリ的な
中年世代の特徴が、こう書かれていました。
(ここから引用)
(引用終わり)
なかなかに鋭い分析。
「氷河期」で凍らされ、
「ネット」の波に翻弄され、
「大震災」で立ち位置を揺らされ、
「SNS」でつながりの大事さに気づいた…。
私は、そんな世代の一人。
とはいえ、これからの20年も
凍らされ、翻弄され、揺らされ、
「鳥なき里のコウモリ」ではなく
「鳥ある里のコウモリ」として生きるしかなく、
決して優位さを誇れず、闇の中で羽ばたく、
そんな世代になる予感も、あります。
ただしコウモリには
ふつうの動物にはない「翼」と
ふつうの鳥にはない「共感力」がある
(コウモリは、哺乳類です)。
双方の良さを掛け合わせながら、
上下どちらの良さも引き出しながら、
自分なりに活躍できれば、と思います。
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