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ただいるだけで上に行く
と思っていませんか?

①「転職・起業・副業」
これはアクティブ(能動的)。
②「一社専従・終身雇用」
これはパッシブ(受動的)。

日本社会では、
なぜ①が邪道とされ
②が本道とされたのか?
なぜ最近は、②より①が
もてはやされてきたのか?

「そんなん簡単じゃないですか。
高度経済成長期・安定成長期には
一社専従でずっと勤めるのが
良しとされてきた。ところが
バブルの崩壊で経済が不安定化。
ほら、最近ではあのトヨタですら
終身雇用は難しい、と
言い出したからですよ」

…うーん、確かにそう。
しかし、それはあくまで
経済的な側面。
心理的・文化的な側面には
深層があるような気がします。

そこを、掘り下げます。

◆終身雇用=ずっと同じ職場にいる

この思考を生み出すのは
◆同じ職場にいる=いいことがある
つまり「昇進」「昇給」など
自分にとってプラスになるから、
ですよね?

それが崩れた。
昇進や昇給は必ずしも
できませんよ、と言われ始めた。

なのに、いまだに
転職・起業・副業は
以前よりは盛んになってきましたが
主流にまでは行っていない。
まだ過渡期です。
なぜ渡りきらないのか?

…「教育」が影響しているのでは。

日本の学校は、長い間
「入学は困難、卒業は容易」
と言われてきました。
「留年」「卒業保留」は、
どちらかというとレアケース。

「ただ机に座って授業を受けて
いるだけで昇級・卒業できる」

つまり受動的、パッシブなケースが
いまだに多い。

似てませんか?

こんな教育環境「だけ」を受けて
社会人になった人は、
「いるだけで上に行ける」と
錯覚してもしょうがないのでは?

もちろん今ではだいぶ
変わってきています。
単位制。アクティブラーニング。
ですが根本のところ
「入学は容易、卒業は困難」
切り替わらない限り、
「ただいるだけじゃだめだ」
にはなりませんよね。
アクティブではなく、パッシブ。
能動的ではなく、受動的だから。

何がその状態を生み出しているのか?
私は「同調圧力・年功序列の意識」が
「教育」にあるから
、と思います。

先ほどの「昇級・卒業」
「留年は避けたい」問題。

小・中・高で
年齢が上なのに下の学年、
違う年齢なのに同じクラス。
…なんか違和感、ありますよね。

大学以降であれば
社会人学生もいれば
五浪、学び直しの人もいます。
しかし、小・中・高においては
それはレアケースです。
逆もあります。飛び級。
できる子は、上の学年。
…これもまた、日本ではレアケース。

同じ年齢なら環境は「同じ」。
「同調圧力」の意識。
年齢が上の者と下の者は「違う」。
「年功序列」の意識。
これらが、根底にある。

ちなみに欧米には
「能力に応じた学年に配置する」
という考え方があり
留年や飛び級は、もっと柔軟です。

ここが変わらない限り
社会人の意識もまた
変わりにくいのでは?
逆に言えば、もっとここが変われば、
社会人の意識も変わる
、と思います。

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