『三ちゃん農業』という言葉がある。
『コトバンク』さんで検索したら出てきた
「デジタル大辞泉」の記述から引用しよう。
『《「三ちゃん」は、
じいちゃん・ばあちゃん・かあちゃん》
主な働き手である男性が
出かせぎや勤めに出て、
他の家族により行われる
農業経営。昭和30年代後半の語』
要は、昭和30年代の「高度経済成長」
「向都離村」(村を離れ街へ向かう)
などで兼業農家が増えていき、
残った「親と妻」が農業を担った、
という話である。
ところが、最近では
「二ちゃん農業」「一ちゃん農業」も
増えている、と言う。
二ちゃん=じいちゃん・ばあちゃん
一ちゃん=どちらか1人
農業の後継者不足を伝える言葉である。
…この言葉をもじって、
「六ちゃん脳業」という
概念を考えてみた。
『ここで言う《「六ちゃん」は、
じいちゃん・ばあちゃん・とうちゃん・
かあちゃん・ぼっちゃん・じょうちゃん》
主な働き手である男性に限らず、
他の家族全員が
それぞれの脳みそを絞って
自分に合った事業を経営すること。
令和元年代前半の語』
コトバンク・デジタル大辞泉風に言うと
こんな感じだろうか。
要するに、SNSなどの発達で
誰もが事業を起こして起業できる、
そういう環境が整ってきた、
ということである。
三ちゃん農業と異なるのは、
協働可能だが個人だけでもできること。
土地を耕すのではなく
自分の事業を耕すこと。
みんなが同じことをするのではなく
それぞれに合った形で
脳みそをしぼって事業を考えること。
…正直言って、現代の日本では
世代間によって
相当に物事に対する
意識が異なっているように感じる。
◆父母世代(70歳以上)
◆現役世代(40歳前後)
◆子ども世代(10歳頃)
と仮定するなら、こうだ。
◆父母世代(経済成長・バブルの経験)
◆現役世代(氷河期やリーマンショック)
◆子ども世代(ジェネレーションα)
※ジェネレーションαとは
21世紀に生まれた最初の世代で
生まれた時からSNSがある世代です。
…同じ日本で過ごしてきたとしても、
もう、経済や物事に関する基本的な
考え方や経験がまるごと違いますよね?
となれば、それぞれの「脳」に応じた
事業観も、得意分野も、
異なっていてしかるべき、と考えてもいい
(もちろん同じ世代であっても
個人によって感覚はだいぶ違うが)。
もちろん、これは世代間や性別間の
分断を意味するのではない。
むしろ、分断されているからこそ
「協働」の意味が増してくる、と思う。
「個人の脳業」をいかに
「いいとこどりして協働」させるか?
幸いにしてSNS、特にLinkedInでは
たくさんの世代のみならず、
たくさんの国の方の
「脳業」をも垣間見ることができる。
「六ちゃん脳業」。
この情報爆発の乱世においては、
それぞれの「脳業」を良い形で
ちゃんと「リンク」させて
いければ良いのではないか。
読者の皆さんはどのように
自分の脳業を耕していますか?
ちゃんとリンクできていますか?
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