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プロ野球の世界は、過酷です。
ドラフト会議で「新戦力」が入る反面、
「戦力外」という通告が出される季節です。

ただし、この通告は「非情」である反面、
「次の舞台で輝いてほしい」
という「温情」の要素もある
ので、
難しいところです。

2021年秋のプロ野球の例で言いますと、
広島カープの今村猛投手は、驚きました。

カープ3連覇に彼ほど貢献した投手は
いないのではないか。
主に先発と抑えの間の
セットアッパーの投手として
試合を作る大事な場面を任され、
それこそ黙々と、しっかりと投げていました。

まだ30歳、次の舞台で輝いてほしい選手です。

…さて、私がもう一人
衝撃だった選手がいます。

2019年秋にドラフト3位で入団した
鈴木寛人投手

彼が、戦力外通告を受けたことです。

茨城県の霞ヶ浦高校の出身。
高校時代の投球は、本当にすごかった。
150㎞近くの豪速球とキレのある変化球。
高3の夏には、甲子園初出場も果たしました。

世代ナンバーワンとの呼び声も高く、
2年先輩の遠藤淳志投手とともに
カープ投手陣を支える逸材として
頑張ってほしいな、と思っていました。

しかし、わずか2年目で、戦力外。
本当に、プロ野球の世界は過酷です。

ただ、投球の動画を見て、
「…」
と、私は絶句しました。

野球やそれ以外のスポーツには、
「イップス」と呼ばれる
身体がうまく動かせなくなる症状があります。
もしかしたら、それなのか?

投球フォーム改造がうまく行かなかったのか?
精神的なものなのか?
環境があまり合わなかったのか?

高校時代に、バッタバッタとバッターを
三振になぎ倒していく姿からは、
ちょっと想像できない投球でした。

…これは一度、舞台を変えたほうがいい、
そう思うような投球です。
むしろ、20歳といういくらでも
将来がある状況であれば、
次への選択肢も、見つけやすい。

たとえ今、どんな状況にあっても、
プロ野球選手になれた、という実績は
それだけでそれまでの努力と才能が
スカウトの目で認められた、ということ。
ましてや、カープのスカウトは
目利きばかりと評判が高い。
何も恥じることはない、と思います。
次の舞台で、輝いてほしいです。

ある一つの環境で合わなかったとしても、
他の環境ではぴったり合う、という事例は、
世界にはたくさんあるのですから。

読者の皆様の会社(組織)の
新人の方はいかがでしょうか。
…次の新戦力が入ってきた陰で、
バランスを崩したり、
精神的にきつかったりして、
悩んでいる方は、いませんか?

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