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驚く(おどろく)の漢字、『驚』。

敬語の敬に、馬と書きます。
…なんででしょうね?

ちょっとググってみたんですが、
一説によると、
敬は、音をあらわす漢字の部分。
馬は、意味をあらわす漢字の部分。

馬は、特に驚きやすい動物。
敬とは、祈りをするものを
ボクッと殴って注意するのが語源。
そのように馬に注意すると
すぐに「おどろく」ことから、
「驚」という漢字がそういう
意味に使われた、とのことです。

…ボクッと殴って注意する、のは
現代では傷害事件ですが、
漢字が生まれた古代なら
日常茶飯事だったかもしれません。
馬をボクッと殴るのも
現代では動物虐待になりますが、
まあ古代ならありそうなことで…
(競馬では鞭で打っていますが…)。

馬がとても臆病で、驚きやすい動物、
というのは本当です。

草食動物ですから、いつ肉食動物に
狙われるかわからない。
走って逃げる、そのためには
周囲の変調に敏感でなければ
ならなかったのでしょう。
競馬においても、あれだけ速いのは
草食動物として逃げ回っていた
野生の馬時代のDNAが
そうさせているのかもしれません。

ともあれ、「驚く」の話に戻すと。

最近のニュースは何とも刺激的で
驚くことが多いのですので、
雑食動物で、
馬肉を食べることもある人間は
ちょっとやそっとでは「驚かない」
かもしれません。

ですが、漢字ではなく
「おどろく」という言葉は。

「おぢ」(怖気づく、の怖)から
転化したとか
「おどろおどろしい」が
縮まったものとか、
「怖い」という気持ちから
きた言葉だと言います。

「怖い」のはなぜか?
…正体が分からないからです。
不安だからです。

ということは、
怖さが「おどろき」に直結している、
と言えますね。

とすれば、ただお化け屋敷のように
「驚かせる」だけでなく、
「おどろおどろしい」不安なことを
言葉にして、鮮やかにひもといて
相手を「そうか、なるほど!」と
安心させたときも、人間は
「おどろく」のではないでしょうか?

闇夜で「ワッ!」と
後ろから言うだけが
おどろかせる方法ではない。
ましてや、ボクッと殴りつける
ことではありません。

ビジネスにおいては
相手を敬うことが、まず大事。
相手は馬や鹿ではない、人間ですから。

その上で商品やサービスにおいて、
不安を煽り立てるのではなく、
相手の不安を解消する形によって、
「新鮮な驚き」を
相手にもたらしたいものです。

…というところで、
「うま」くまとまりましたでしょうか?

読者の皆さんは
どのように相手に
新鮮な驚きをもたらしていますか?

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