コンテンツ試金石としてのSNS
金の品質を計るために用いる、黒色の石。
これを「試金石」と呼びます。
転じて、物事の本当の価値や成否の行方などを
見極めるための指標となる事柄。
これも「試金石」と呼びます。
SNS上では、そういう「試金石」的な活用が
できるのではないか、という記事を書きます。
例えばツイッターにおいて、
発信を続けることで、自分の発信力・文章力に
「磨きがかかった」という人は多いですよね。
これは、たくさんの短文に触れて、
時にはインフルエンサーと呼ばれる人もいて、
どういう文言が「刺さる」のか、
どう表現すれば「バズる」のか、
具体的な「好例」を目にしつつ、
自分でも文を練ってつぶやこうとするからです。
LinkedInでは、どうでしょうか。
ツイッターに比べて、長文ですよね。
かつ、色んなバックボーンを持った方が
「ビジネス特化型SNS」という前提の下、
その方なりの味付けで投稿をされています。
ですので、多彩な情報や活動、文章表現が
「お手本」となり、「刺激」を受けながら、
自分の表現を磨くことができます。
さらに、noteではいかがでしょう。
何万字を越える大作もざらにありますし、
漫画や動画をアップする方も、多い。
フリーダムにクリエイトしていく中で
他者の作品や感性に刺激を受けつつ
自分の作品を磨いていくことが可能です。
取り急ぎ、3つ、
ツイッター・LinkedIn・noteを
挙げてみましたが、
動画系ならYouTubeやTikTokがあり、
音声系のSNSも今ではたくさんあります。
それぞれ「記事を投稿する」ことを通して、
学べること、磨けることは、多数あります
(ツイッター上で「バズった」漫画が、
単行本化した、という事例も、
最近ではたくさんありますよね)。
…ただ、「投稿」だけでは、ない。
これだけだと、試金石というよりは
「砥石」です。ただ自分で「磨く」だけ。
「投稿」は、一方通行の側面が強いもの。
ならば双方向の「交流」を活用することで、
冒頭の「試金石」的な活用が
可能になるのではないでしょうか?
つまり、未完成の作品(コンテンツ)を、
そのままの形で信頼できる他者に
さらけ出すことによって、
多種多様、さまざまな角度から、
「物事の本当の価値や
成否の行方などを見極める」
ことができるように思うのです。
その方法としては色んなアプローチがありますが、
私がオススメしたいのは、
『LinkedIn上でDMで
どなたかに声を直接かけて、
自分自身のコンテンツを見ていただき、
意見・感想をいただく方法』です。
もちろんツイッターやnote、他のSNSでも
この手法を使うことができます。しかし
「心理的安全性」の高いLinkedInのほうが
より安心して行えるように思うのです。
いくらSNS上で親しくしていたとしても、
やはりファンタジーなアカウントの方に
自分の作品を渡すのは、ちょっと。
その点、LinkedInであれば
他のSNSのアカウントに比べれば、
素性がよくわかりますから。
そういう「心理的安全性」の点で言えば、
もちろん、Facebookでも可能でしょう。
しかし、基本「身内同士」の中では、逆に
忖度や人の目も気になりがちですので
忌憚のない意見・感想は、望めないものです。
その点、LinkedInであれば、
「フラット」で「ビジネス」的なつきあいが
つながりの基本になっていますので、
色んな業界の色んな立場の対等な視点から、
意見や感想がもらえやすい、と言えます。
事実、松本 淳 さんはご自身の著書
『#LinkedIn活用大全 』
(2022年4月16日発売予定)を、
「コンテンツサポーター」という方に
「未完成の段階で」読んで頂くことで、
たくさんのご意見・ご感想を集めています。
まさに「試金石」的なSNSの活用、です。
かく言う私も、小規模ではありますが、
自分の作品をそっと何人かの方に
お渡しして、ご意見・ご感想を
いただいたことがあります。
意外と、自分で作った作品というのは、
あれやこれやと自分視点で作るがゆえに、
「自分では見えない」部分がある。
自分の背中は、
自分の目だけでは見えないように。
そういう部分も、他者の目を通すことで、
「見える化」していただけるのです。
『見られるは恥だが役に立つ』。
まさに『見ら恥』の精神、ですね。
…どうですか、そろそろ
ご自身の秘蔵のコンテンツを誰かに
見せてみたくなりましたか?
ただ一応、補足しておきます。
「アイディアパクリ」の問題も
考えられないわけではありません。ですが、
信頼できそうなサポーターを
自らの目で(自己責任で)選別することで、
その問題も(ある程度は)クリアできます。
「守秘義務のありそうな内容は拡散しない」
「心理的安全性」という前提の上でこそ、
この『コンテンツ試金石』的な活用は
成り立つのですから…。
そう考えると、まずは
DMを送ったら対応してくれるような
(決してベタベタつきあうという意味ではなく)
「お互いに敬意を持った信頼関係のあるつながり」
を構築することが先決、かもしれませんね。
一方的にどちらかが「損」をすることなく、
ウィンウィンになるような働き掛けも、大切。
このあたりは、まさに「ビジネス」と同じです。
以上、今回の記事では、
◆SNSでは試金石的な活用が可能!
◆交流が盛んで心理的安全性の高い
LinkedInでは、比較的それが行いやすい!
◆依頼する時は自己責任、ウィンウィンで!
ということを書いてみました。
読者の皆様もぜひ、
「コンテンツ試金石」的な活用を
してみてはいかがでしょうか?
「見ら恥」の、精神で。
◎もし、私、いなおに
作品を見せてみようかな、という方が
いらっしゃったら、DMにてお声がけください。
信頼関係とその時々の繁忙状況、
条件次第で、協力いたします
(いきなり一方的な提案では受けかねますが…)。