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運良く巡り合えた珈琲のある風景3つ
北村 直樹 さんの「リンクトイン珈琲倶楽部」に
投稿した珈琲の記事を紹介していきます。
下部に記事やお店への
リンクを貼りますので、ぜひ!
1店目からは、偶然に出会った
「3つの名馬」が競い合うランチ!
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(ここから引用)
『霞ヶ浦の南岸に美浦という村があります。
みうら、ではありません。
みほです。みほむら、と読みます。
競馬がお好きな方ならば、
「美浦トレーニングセンター」
と聞けばピンと来る、かもしれません。
日本中央競馬会(JRA)の施設。
調教コース、坂路コースだけでなく、
競走馬用のスイミングプールまである。
ここは国内最大級の
競走馬の調教施設がある村なのです。
ここから数多くの名馬が鍛えられ、
そして旅立っていった。
…私はこの美浦村にて
ランチをいただく機会を得ました。
『ニューかわぎし』というお店!
ニューと名前はついていますが、
決して新しいお店ではない。
老舗らしい、落ち着いた店内…。
洋食中心のランチメニューが並ぶ。
それぞれがお客に選んでもらおうと、
各馬、一斉に駆け出す。
私はハンバーグ・海老フライ・
クリームコロッケの3連単に賭けました。
ターフ、いや、皿の上で
三つが競い合い、走っています。
付け合わせのキャベツの芝生、
ミックスベジタブルや冷奴が
やけに目に優しい…。
何とも落ち着いたランチです。
実直。派手さはありません。しかし、
ベテラン騎手同士のレースのように、
その水面下では熾烈な読み合いが
展開しているかのようでした。
「…どうぞ私を先に食べてください!」
「いやいや、ここは、この私を!」
「このレース、私がもらった!」
私は彼らの心の叫びを妄想しながら、
どれも美味しくいただいたのです。
ハンバーグは味良くずっしりと、
海老フライは揚げ良くぷりぷりと、
コロッケは素早くとろ~りと…。
ランチの最終コーナーに
大外から迫ってきたのは、もちろん珈琲。
最後の叩き合いだ。心の中での大歓声!
…実に楽しいレース、
いや、ランチだった。
万馬券を当てたような上機嫌で、
私はお店を後にしたのでした。』
(引用終わり)
2店目は、その地理条件がゆえに
異才の食材がコラボした丼と珈琲です。
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(ここから引用)
『五つの霞、と書いて「五霞」!
茨城県は基本、利根川の
「北東側」にあります。
しかし、例外はある。
五霞町。ごかまち。
ここは利根川の「南西側」にある
県内でも端っこの町です。
水戸やつくば側から行くためには、
利根川を渡らなければいけない…。
県内なのに…。
その特殊な地理条件がゆえに、
「水害」とずっと戦ってきた地域です。
何しろ川に囲まれていますからね。
堤防をつくる。川を分流させる。
排水施設の整備。埋め立てる干拓…。
多くの対策が考えられ、採られてきた。
しかし台風や地震などで堤防が決壊し、
洪水が起こることも多かったそうです。
そのたびに先人たちの必死の努力によって
復興してきた町なのです。
私はこの五霞町の
『ごはんのお店 彩花(さえか)』にて、
ランチをいただきました。
今回のチョイスは「肉たま丼」です。
とろっとろの卵は「つがのさくら」を使用。
これは栃木県から運ばれた逸品。
ご飯は五霞産の美味しいお米でした。
肉は角煮風で、これまたとろける…!
濃厚なタレがかかったこってり系。
しかし紅生姜をかければ
すっきり系に味変をすることもできます。
食べるスプーンが止まりません。
予想よりも早く平らげてしまいました。
その食後に堪能する、美味しい珈琲。
窓の外には近くの堤防が見えており、
たくさんの車が行き来しています。
駐車場はトラックが
何台も停められるほど広々としている…。
端っこの町、とは、あくまで
茨城県内側から見た話です。
視野を大きくして考えてみれば、
五霞町は他県にすぐ行ける便利な町、
関東平野の真ん中近くにある町なのです。
…そう、川に囲まれた地域は、
良いこともたくさんある。
交通の「結節点」となります。
たくさんの人と物が行き来します。
水量は豊か、土地は肥沃。
作物もたくさん採れる…。
「五霞の恵み」を豊かに味わえる
美味しいランチと珈琲。
私は遥かなる歴史と地理に
想いを馳せるのでした。』
(引用終わり)
3店目では、日替わりシェフのお店なので
今度はいつ出会えるかわからない珈琲を…。
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(ここから引用)
『店名からして、気になっていたんですよ。
◆『ムカカノオクカフェ』
…ムカカって何? ノオクって?
うん、よく分からない。
分からないのなら、行ってみればいい。
茨城県の石岡市は、水戸とつくばの
中間地点あたりにある街です。
茨城県を南北に貫く
幹線道路、国道6号線から
西に一本ずれた通りにその店はあった。
…あったけれども、
「本当に、ここで合っているのだろうか?」
一見、倉庫のようなお店でした。
駐車場の奥のあたりに入口があって、
花屋さんらしきお店が開いている、ような。
その入口には小さく
「無花果」と書いてあります。
いちじく?と読むの?
いや、音読みしてみたら「ムカカ」だ。
「…この奥にあるんだろうか?」
いぶかしみながら
勇気を出して店員さんに聞いてみますと、
ええ、ありますよ、との答え。
その「無花果」の店を通り抜け、
奥の突き当りのドアを開けると、
何と、本当にあったのです。カフェが…。
…だから「ムカカノオク」なのか!
妙に納得しながら私はそこで
美味しい珈琲を味わった。
『隠れ家』風のカフェは
全国にたくさんあることでしょう。
しかし、ここまで本当に
隠れているお店は
あまりないように思います。
なかなか辿り着けない。
勇気を出さないと入れない。
名作ゲームの初代『ゼ〇ダの伝説』の
裏面の隠し迷宮のようなお店…。
着くまでに色んなことを想像させる。
辿り着いた人だけが
ささやかな美味を味わえる。
ヒットポイントがすべて回復する…。
そんな遊び心にあふれた味がしました。
このお店では、何日かで提供者が入れ替わり、
「日替わりシェフ形式」で
色々なお店の味が楽しめる、とのこと。
(不定休で、開いていない日もあるそうです)
運が良ければ、出会える美味です。
もし訪れる際には、
情報を正確にチェックしてから向かうのが
良いかもしれませんね!』
(引用終わり)
どこでどんな珈琲に出会えるか分からない。
何と一緒に味わえるかも分からない。
一期一会の美味…。
そんな巡り合わせもまた珈琲や料理の
奥深い醍醐味なのかな、と思いました。
最近、読者の皆様は、
そんな珈琲や料理に出会いましたか?
※北村 直樹 さんの
「リンクトイン珈琲倶楽部」にて
投稿した記事より引用しました。
【最終コーナーに珈琲を】↓
◆ニューかわぎし
茨城県稲敷郡美浦村郷中2681-1
【堤防の前で「肉たま丼」、そして珈琲】↓
◆ごはん処 彩花
茨城県猿島郡五霞町川妻2209-3
【ムカカノオクの珈琲】
◆ムカカ ノ オク カフェ(mucaca no oku cafe)
茨城県石岡市石岡2181-2
合わせてぜひどうぞ!
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