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食べ物とモノと情報があふれる今の世の中で

人類の歴史を変えてきた出来事とは?

人類史上の大きな「革命」として、
『農業革命』『産業革命』『情報革命』
この三つがよく挙げられます。

◆農業革命:農耕の開始(アダムのリンゴ)
◆産業革命:産業の変化(ニュートンのリンゴ)
◆情報革命:情報の増大(ジョブズのリンゴ)

『農業革命』によって、人類は
「食べ物」を管理できるようになります。
気候や運不運によって
餓死することも多かったのが、
食べ物を収穫し、貯蔵することが可能になった。
人為的に植物を植えて、育てる。

『産業革命』では、産業、つまり
「モノの作り方」の変化が起きました。
ハンドメイド、手作業で作っていたモノを、
機械を使って作るようになる。
スピードも数量も段違いにアップ!
世の中に「モノ」があふれていく…。

『情報革命』は、現在進行形です。
電子的、デジタルな「情報」があふれていく。
時には、知らなくていいことまで知り得ます。

それぞれが起こった時期は、次の通り。

◆農業革命:紀元前1万年以上前
◆産業革命:18世紀~
◆情報革命:20世紀~

本記事では、これらの「革命」によって
人間の生活がどう変わったのかを考えます。

農業革命以前、人類は不安定な
狩猟や採集によって命をつないでいました。
デッド・オア・ライブ。
食べ物があれば生きる。なければ餓死。

…テーマは「生きろ」です。弱肉強食。

ここに農業革命が起きると、
食べ物を安定して獲得できるようになります。
ただ、そのためには
「農業」という仕事をする必要がある。

でもこれは、人類全員が行ったわけではない。
農業に従事した人以外にも
指導者、守り戦う人、奪う人、
モノを作る人、などが現れます。
彼らはそれぞれの仕事をする代わりに
農業従事者のつくった食べ物を食べた。
いわゆる「分業」の開始です。
都市と農村。ムラやクニが生まれる。
身分社会のような「格差」も生まれていく。

…テーマは「上がれ」です。格差社会。

実力をつけて、上の地位に上がり、
財産を蓄えることで安泰になっていく。

産業革命が起きると、さらに
「資本」の蓄積や流動が激しくなります。
価値や仕事はお金に置き換わった。
お金があれば何でも解決しやすくなる。

商売が盛んになっていきます。
資本が増えれば、ビジネスも拡大できます。
そのための「ルール作り」も必要になる。
政治的には「近代国家」が増えていき、
経済的には「成金」「貧困」も増えていく。

…テーマは「かせげ」。地獄の沙汰も金次第。

ただここに情報革命が起き、
「ただ稼げばいい」「金銭的に豊かならいい」
そんな考えが、変化していきます。

たとえお金持ちであっても、
「精神的に豊か」でなければ
善い人生とは言えないのでは?
たとえ稼げなくても
「精神的に豊か」であれば
それは善い人生なのではないだろうか?

今までブラックボックス、見えにくかった
「各自の千差万別の人生や考え方」
見える化され、見せる化されていきます。
ネットやスマホ、SNS。
他人が見えれば、自分もまた見えやすくなる…。

…テーマは「楽しめ」でしょうか。千差万別。

ここまでをまとめます。

◆生きろ(弱肉強食)
≪農業革命≫:紀元前1万年以上前~
◆上がれ(格差社会)
≪産業革命≫:18世紀(1700年代)~
◆かせげ(地獄の沙汰も金次第)
≪情報革命≫:20世紀(1900年代)~
◆楽しめ(千差万別) ←イマココ

皆様はどう思いますか?

「…言わんとすることはわかりますが、
いささか分け過ぎ、単純過ぎでは?」
「食べ物やモノやお金があってこそ、
人生を楽しめるのではないかと思います」
「この現代社会でも『生きろ』が
主要なテーマなのではないか?」

色んなご意見があることでしょう。
私もとりあえず書き出してましたが、
「例外はあるよな…」と思いつつ書きました。

「道具」を使うことによって
進化・発展してきた人類社会ですから、
「道具」に着目して、考え直してみます。

農業革命以前の時期は、
弱肉強食、一日を生きることで
精一杯だったのではないか。
飢えの恐怖。死との隣り合わせ。
そんな中、人類は「火」「言葉」を操り、
様々な「道具」を作り出して
生き残る確率を増やしていった…。

産業革命以前の時期は、
大量生産・大量消費はできませんから、
モノは非常に貴重です。
知識を得る情報伝達手段「書物」にしても
手作業での書写が多かった。
印刷は行われていましたが
手作業で装置を動かしていた。

情報革命以前の時期はアナログで、
「科学技術」はおおいに発展しましたが、
「PC」や「スマホ」はまだなかった。
モノやお金が増えてきた一方で、
格差は広がり、不満も広がった。
たまった不満や、分け前の偏在が
選挙権の拡大や世界大戦などの歴史に
影響を及ぼしてきた、と思います。

情報革命が起きたら、どうなったか?

人々は無数の「電子機器」に囲まれ、
情報に囲まれて暮らすようになりました。
SNSで、記事を発信することも可能になる。
「小さな物語」「その人ならでは」の
ミニコミ、セルフコミが盛んになっています。


情報は容易に「コピペ」される。
拡散され限りなく増えていく情報を
「取捨選択」して活用して
「自分なりに」行動することが求められている。
「情報の自由化と民主化」です。
情報へのリテラシーが必要になる…。

◆生きろ:火と言葉を駆使し、道具を生む
≪農業革命≫:紀元前1万年以上前~
◆上がれ:ハンドメイド、手作業でモノづくり
≪産業革命≫:18世紀~(1700年代~)
◆かせげ:モノの大量生産と消費、電気の活用
≪情報革命≫:20世紀~(1900年代~)
◆楽しめ :情報の大量生産と消費←イマココ

このような現代社会では
「生きる」「上がる」「かせぐ」はもちろん、
「楽しむ=いかに人生を充実させるか?」
重要になっていきます。

ウェルビーイング、善い状態。
…「自分にとって」の善い状態とは?

自分ならではの考えやキャリアを発信し、
自分と合う他人や組織を見つけ出す。
あるいは自分でつくり出す。

農業革命以前は、生きるのに精いっぱい。
産業革命以前は、封建的で身分もあった。
情報革命以前は、他人の状況を知らない。

それが今では、

飢えの恐怖は遠のき、身分の違いは薄れ、
他人の考えすら容易に知ることができる。

食べ物もモノも、情報もあふれている。
でも、決して人類全員が
「楽しんでいる」状態とは言えない…。


この現代社会において、
いかに「自分なりに」楽しんでいくか?

その鍵の一つとなるのが、
LinkedInをはじめとした
SNSであるように、私は思うのです。

最後にまとめます。

本記事では三つの人類史上の革命によって
生活がどう変わってきたのかを書きました。

読者の皆様は、どのように
自分を表現していきますか?
他人の表現を楽しみますか?
どんな人と合いますか? 会いますか?

◆現代社会は「電気」の活用によって
成り立っている要素がとても大きい社会です。
「火」「言葉」の使用、
「機械」「石油」の使用などとともに
人類の社会に非常に大きな影響を与えてきました。

※『電気の発見・実用化 ~現代社会への分水嶺~』↓

※『半導体 ~現代人を魔法使いにした部品~』↓

◆人類は道具を使って進化・発展してきた反面、
道具によって進化・発展を
「させられてきた」面もあります。

※『「英国最高峰の知性」が教える、
人類の発展に欠かせなかった「あるもの」とは?』↓

◆人類がなぜ他の生物を圧倒していったのかは
多くの人類学者が考え、仮説を唱えています。

※『ヒトはなぜ人間に進化した?
12の仮説とその変遷』↓

合わせてぜひどうぞ!

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