面白い未来の作り方21「社員食堂レボリューション!」

革命はランチタイム、社員食堂で起きていた!

ある製造業の会社の実話です。業績は特別よくなく、営業・製造・設計部門、各部門が独立したような状態で、交流も一切なく仕事をしていました。この状況をなんとか変えられないものか。
ところが、あることをやったら、会社の雰囲気が一変したのです!
その結果、会社の雰囲気が俄然よくなり、そのことで画期的な商品開発にも成功しました。さて、その会社は何をしたのでしょうか。


「ランチ」で革命をおこしたのです!


たいていの会社は、食堂で食べる場合は仲間内で食べたり、外食の人もいるし、バラバラです。そこで、まずその会社は全社員食堂で食べるようにしました。

そして、社員食堂の入り口で「くじ」を引くことにしたのです!
食堂のテーブルには番号札がおかれていて、クジでひいた番号のところへ座るというルールをつくったのです。

たったこれだけで会社の雰囲気が変わって業績が伸びたというのです。
なぜでしょう?


クジ効果により、初めて隣り合う者同士で自然と会話が生まれ、コミュニケーションが広がり、他部門の人とも話がどんどん膨らんで、「うちはそんな仕事をしてる人もいたのか」と会社全体の情報が社員に行き渡り始めたのです。それがきっかけでアイデアが広がり、新製品の開発へとつながったといいます。
くじ引きで席を決めて食べる。それだけで、低迷していた会社の社内コミュニケーションが活性化して一発逆転の画期的な製品をつくりあげたのです。


あらゆるツキは人と人が出会うことから生まれます。
運の本質は「出会い」だからです。


海外にも、このことをよくわかっていた天才経営者がいます。
スティーブ・ジョブズです。

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「トイストーリー」「モンスターズ・インク」「Mr. インクレディブル」「カーズ」「ファインディング・ニモ」「リメンバーミー」など最新CGを駆使したオリジナルストーリーで作品のほぼ全てが傑作と言える奇跡のクリエィティブ集団ピクサー・アニメーション・スタジオ。その創設者の一人がスティーブ・ジョブズです。

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ピクサーで、巨大な社屋を作る計画が立ち上がった時、設計前は4つのビルを建て、部署によって分けるデザイン案だったのをジョブズは却下。ジョブズは、1つ屋根の下に全社員が入り、社員同士の「偶然の出会い」と「予期せぬコラボレーション」が生まれるようにデザインを変更。巨大なアトリウムを玄関とし、入口をこの1箇所にすることで社員同士が顔を合わせるようにし、カフェテリアやメールボックス、ジムや映画鑑賞部屋などの共同施設はすべて中央スペースに配置。全社員が必ずアトリウムを通る導線を作りました。そのため1日中、何かの拍子に誰かと行き合うために自然にコミュニケーションが生まれ、建物内に活気が生まれました。

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     ビルディング内のアトリウム(画像はSpotlightより)

ジョブズは、人と人が出会う場、交流できる場を何よりも大事にしたのです。建物のあらゆることが、人々が混ざり合い、出会い、話をすることを促すように考慮されていたとか。

出会いからアイデアがふくらむとジョブズはわかっていたからです。



出会いこそ未来なのです!

最後にもう一例。

僕の知り合いに、「魔法使い」を名乗るコンサルタントの山下ビリーさんという方がいます。30年以上コンサルタントとして活躍され、関わった900社、全部うまくいっているという、まさに魔法を使えるコンサルタントなんです。なかには前年比270倍に伸びたという会社があったり、わずか2日で1年分の予約が取れてしまったという仙台の和菓子屋さんのクライアント事例もあります。

この魔法使いのビリーさん、ある魔法をかけるんです。
クライアント先の社員さんみんなに、ある宿題を出すんですね。その宿題をクリアーした会社はもう勝手に業績が上がっちゃうことが、この30年、900社のコンサル事例ですでに実証済みなんです。

その魔法、どんなことだと思いますか?



「100人の社長と会って、仲良くなってきてください」



これができたら、もう勝手に業績良くなっちゃうそうです。

「仲良くなる」というのがポイントだとか。
自分の会社の商品を出会う相手の社長に買ってもらう必要はないんです。
知ってもらう必要もないんです。
ただ、「仲良くなる」ことだけを目的に、
100人の社長と会って、仲良くなってくる。
これができたら、人生に魔法がかかるのだとか。

自社商品を買ってもらおうとしたら、変な下心が生まれてしまうこともあるでしょう……。
まず相手と友達になろうと思っても時間がかかることもあるでしょう……。


でも、でも、でも……


仲良くなるには時間はいりません!


15分で仲良くなることって普通にあるんです!

仲良くなる秘訣は、
笑顔でいること。


そして
相手が喜んでくれそうな人を紹介することだそうです。

やっぱり、出会いこそ人生が好転する魔法なんです。


Hi Future !

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出会いこそ魔法。
出会いこそ未来。
面白い出会い=面白い未来。

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出会い、出会い、出会い、出会い、出会い、
出会い、出会い、出会い、出会い、出会い、
と「出会い」を10回連続で言ってみて。
いつの間にか「アイデア」「アイデア」って言ってるでしょ?(笑)
出会いこそアイデアの源泉なんです。


●THE WORK
面白い大人に逢いに行こう。
できることなら一緒に食事しよう。
それこそ面白い未来を迎えに行く最高の方法です。
下心は捨てて、笑顔で、
ただ仲良くなるという目的だけ持って。
そして会ってくれたお礼に、
今度は、あなたのとびきり素敵な友人をその人に紹介してあげよう。
人と人を結ぶ。
それで人生はグッと豊かになります。


●THE WORD
「出会いの中であなたが一番最初にすることは挨拶でも、握手でもないわ。
 あなたがまず一番最初にすることは、笑顔よ」
  byリトルミイ(ムーミン)



WE ARE THE FUTURE
ひすいこたろうでした。
▲▲▲アリガ島▲▲▲

出会いこそ未来。
出会いこそ奇跡。
そのことをより深めてくれる下記の二人の記事も合わせて読んでもらえたら。

●古田真一さんの未来の作り方
https://note.com/hisuikotaro/n/n6bc8b26930a3

●YOUさんの未来の作り方
https://note.com/hisuikotaro/n/nd42ecdcea285


●おまけ。
冒頭の社員食堂さんの例で追記。
実は、初対面の人と人が短時間でうちとけあう最高の方法は、一緒に食事をすることなのです。そもそも「カンパニーcompany(会社)」とはラテン語の「com(共に)」と「panis(パンを食べる)」が語源で、同じパンを一緒に食べる仲間という意味であり、日本にも「同じ釜の飯を食べる」とことわざがあるように、一緒に同じものを食べることで仲間になれる、ということなのです。
だから、仲良くなりたかったら、一緒に食事をする機会を増やせばいいわけで、相手と同じものを食べたらなおいいですね。


出典 参考文献
「ピクサー流創造する力」エド・キャットムル+エイミー・ワラス 石原薫訳(ダイヤモンド社)
「Workers Resort」 https://www.workersresort.com/jp/design/pixar/
「山下ビリーofficialサイト」 https://www.yamashita-billy.com


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