見出し画像

「売れない覚悟をした人間だけが、生き残る」ヒスイの伝票清算できません日記

『例えば彼らは伝票を書くとか清算するとかできない。
でも、バンドやってる若者がそれできちゃダメ』

今日のお話は「クリエイターって、バランスが悪いんだよ(笑)」です。

先日、こういう本を読みました。

タイトル通り、東京(23区内)にあった、もしくは現存するレコード屋について、まとめられた一冊です。

各店の歴史や、店長およびスタッフによるレコードに対する情熱が語られているもので、サブカル的な視点もある内容です。

サブカル好き、王道に乗れない人(って言うと失礼だが(笑))にとっては
ザクザク刺さる文章が山盛りありました。

なかでも、ヒスイにガツンと来たのは、冒頭のせりふ。

うっわ、分かる。
めっちゃわかる。

だって、ヒスイの周りには、ヒスイを含めて
『伝票の清算ができないやつ』だらけだもん(笑)

そもそも、ちゃんと伝票の清算ができる人は
クリエイターになってない気がするし(笑)。
クリエイターであっても、めたくた出世してると思うし(笑)

だから、このままでいいんだな、って
安心しました。

以前ね、こういう記事を書いたことがあるのです。

フリーランス、自営業のクリエイターの多くは
たいして稼いでいません。
自分が食べていけて、
家族がようやく食べていけるくらいの収入です。

バカスカ稼げちゃって、
マンションを買って、
投資をして、
左うちわのフリー・クリエイターなんか
聞いたことねえ(笑)

そういうことが、できないから
フリーランスなんですよ(笑)
そして年に1度の確定申告前には、

税理士である叔父のもとへ、
1年間分の領収書と銀行の通帳、クレカ明細を送り付け
「おじさん、今年も助けて!」と泣きつく(笑)。

当然のことながら領収書は足りず、
「ヒスイ、オマエもっと経費あるだろ!」
「使っちゃったけど、領収書はないです、おじさん」
という、堂々たる態度で、
微々たる収入から税金を払う日々・・・。

どう考えてもアホなんですけど、
ちゃんとタクシーの領収書を取っておける人なら
ヒスイには、なってねえ(笑)

だけどね、何とか食っていけるんですよ。

日によってはお客さんの言うことも聞かず、
「ここ、直したら全部くるいますよ、いいんすか?」などと
くそ生意気なことをいい、
だから、大手・王道・正統派企業さまからの仕事は回ってこず(笑)、
こういうキャラをひいきにしてくださる奇特なお客さまだけに食わせていただいてきた。

それで、いいんだとおもう。

だってそれが、ヒスイだから。

ヒスイの周りにいる貧乏クリエイターたちも、
みんなそうやって、かろうじて食ってる。

絵を描いても画集にはならず、
小説を書いても本にはならず、
動画を撮ってみても、もちろん映画にはならず。

だけど、それが好きで、ぜんいん後ろを見ずに突っ走ってる。
ついでに言っておこう。

アタシらは全員、
前も見ずに突っ走ってる。

売れない覚悟をした人間だけが
生き残る。

そういう世界線があっても、良いと思うのです。

売れないクリエイターは
今日もバカみたいに

おもしろがって生きてます。

ヒスイをサポートしよう、と思ってくださってありがとうございます。 サポートしていただいたご支援は、そのままnoteでの作品購入やサポートにまわします。 ヒスイに愛と支援をくださるなら。純粋に。うれしい💛