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「140字・20秒の恋歌:㉞アイロンは、愛を定着させる」

僕はこの屋敷の執事。毎朝ご主人様のために新聞にアイロンをかける。
ある日、お嬢様が本をアイロン台にのせた。
「これもお願い。高温でね」
僕は1ページずつ丁寧にアイロンをかけた。
本はお嬢様の日記。僕への愛の言葉が書かれている。
アイロンの熱がインクを定着させていく。
じゅううっ。

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