駅のエレベーターには乗らない
地下鉄にある、改札階と地上を繋ぐ小さなエレベーター。私はあのエレベーターには乗らない。
理由は?と聞かれると、数年前に見たあるニュースのせいだろう。
うろ覚えだが、それはおばあさんと女子高生が乗った駅と地上を繋ぐエレベーターが故障して、数時間閉じ込められたといった内容だった。
私の率直な感想は、「それはさすがに辛すぎる」だった。
たった数メートル下(もしくは上)へ行くために乗ったエレベーター。
ちょっと楽をしようとしたばかりに数時間も身動きが取れない状態になるなんて、もうそんなことになったら自分の行動を一生悔やむだろう。
一人で閉じ込められるのも怖いが、大人数で閉じ込められたらもっと怖い。
今日は5人ほどがあの小さなエレベーターに乗り込もうとしている光景を見てしまい、私はその恐怖の妄想によりゾッとしてしまった。
実際階段を使ったほうが早い。
エレベーターを待つ時間を考えるとどう考えても階段だろう。(関西人のせっかちさが発動)
もちろん地下深いところを走ってる鉄道(東京だと半蔵門線とか大阪だと長堀鶴見緑地線とか)だとさすがにしんどいが。
しかも運動にもなる。
この積み重ねが将来への足腰の強化に繋がるに違いない。
なぜ私はこんなにもエレベーターのデメリットを書き連ねているのだろう・・・?
エレベーターといえば、私はせっかちな性格を発動しがちである。
乗り込んだ瞬間に閉まるボタンを押す。それから行きたい階のボタン。
後ろに人がいるのを知らずに、すぐ乗り込んでいつものように閉まるボタンを押してしまい、挟んでしまったこともある。申し訳ない。
人がいない時には、閉まるボタンを連打する。
子供の時にやったDSのゲームでAボタンを連打した時のように。
まるで、何かに追われている者の逃走劇かのように。
会社のビルの閉まるボタンはそのうち私のせいで、「閉」の文字が掠れて消えてしまうだろう。
そんなことを考えながら、今日も明日も私はエレベーターに乗る。駅以外限定で。
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