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学ぶは真似ぶ

人間は社会的動物です。

子どもを三人育てていると、同じ兄弟でも性格も違えば考え方も違うし、同じように教えたとしても、発達段階の違いもあるのでしょうが、あまりにもそれぞれ。

子育てにおける”エビデンス”がここまで世間に浸透してくると、親としては「教科書通り」の正しい子育てに翻弄され、苦しくなってしまうことが多くあります。

特に日本の母親は、あまりにも完璧を求められすぎているので、いきなり”プロ親”になれる人などどこにもいないのに、当然のように「できて当然」と期待されることが多すぎます。

もっと、自由でいいし、子供という貴重な一人の命を育むことに対して寛容な社会であってほしいと心から願っています。

親ペナルティという言葉も聞いたことがある方がいるかと思いますが、日本の大都会で本当に多くのお母さんが苦しんでいます。私も苦しかったので、本当に辛い。

・・・のど元過ぎればなんとやら、ということで、子供が育ってしまえば苦労は消えるといいますが、そんなことはありません。親は無くとも子は育つと無責任に言い放つ男性も見てきましたが、親がいなくてかかわる人がいなければ、子は育ちません。そういう厳しい状態をどれだけ現実に男性優位の社会において分かっているのか、いまこそ、ビジネス社会に対して声を大きくして言いたい。

母親から、生まれてきましたよ?誰が育てましたか??

親は、生むことだけでも命がけであり、尊い一生モノの仕事をしたわけですから、そのことに対して引け目を感じる必要はどこにもありません。ですが、、、、ず~っと子供の保護者として、周りに謝る生活を3年も5年も続けていると、自分が悪いのかな?という気分にさせられてしまうのが母親です。子どもが悪さをした、怪我させたetc枚挙に暇が無いほどのトラブルの連続に疲弊しない親はいません。躾のせいではない場合も多いですし。

発達特性の強いわが子たちに翻弄され、私は育児ノイローゼにもなりましたし、産後鬱も、パニック障害も、不安障害もすべてやらかしました。。。嗚呼。もう二度と子育てはしたくありません。

それが、母親の本音。

日本だけではありません。世界中でそう感じている親がサイレントマジョリティだと思うのです。きれいごとでは子供は育ちません。

・・・このnoteに書かれているあらゆる文章は、「魅せる」ための文章です。赤裸々に体験を書き連ねることは本意ではありません。

ですが、やはり、3児の母として、喜びもたくさんあるし、子どもたちから受けとる愛もないわけではないので、母親をやっていて良かったなと思わないわけではありません。でも、良いことだけを話すことはできない複雑な心境なのです。これからも、光の中を歩みたいからこそ、親の闇、心の傷、背負ってきた苦労を、書き留めておくことも、いずれ何かの役に立つのではないかと思ったりしています。(メンタルヘルス的には悪いことは書き留めない方がよいのですが)

今回、初めて書籍を出版しましたが、編集者さんにはずいぶん助けていただきました。パブリックな文章と、私的な文章の違いも学びました。

noteの有料ページはまだ使ったことが無いのですが、プロフェッショナルカウンセラーとして、個人情報に触れないレベルの様々なヒトの声は、どうやって消化していけばいいのかなと、ふと悩んでしまうことがあります。書く技量はまだまだ足りていないので、今後磨いてまいります。

人の悩みと自分の悩みは異なるので、悩みを聴いても自分が病むことはありませんが、自分自身の課題を誰かほかのカウンセラーに聴いてもらいたくなることはしょっちゅうあります。

そうやって、人はお互いを助け合い励ましあい支えあい、成長していくんですよね。

タイトルに書いたように、カウンセラーのスキルは経験と練習に裏付けられた「技能」です。学ぶことは真似ること。付け焼刃でできる仕事ではありません。だからこそ、医者並みの勉強と実践と経験を積んでいくしか道はないんだなということをしみじみと感じています。やればできる。人が相手の仕事は、燃え尽きる危険性があります。うまく休みながら、一歩一歩自己研鑽に励む日々です。頑張ります。長文にお付き合いくださりありがとうございました。

※静岡県の某場所で撮ったパンダの像。癒されます(^^♪

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