音楽はいつも
音楽はいつも、人々が忘れた頃になって
地の底から、湧き上がるようにして、生まれてくるものだ。
それは、誰かが望んだのか、はたまた偶然の産物か、
どちらにしろ音楽は、詩は、僕らのどす黒い腹の底から、大きな音を立てて飛び出してくるのだ。
それは、この世に生まれてきたことの意味を、
ほんの少しの間だけ、忘れさせてしまうような、
恍惚にも似た表情をして、無邪気に空気を伝わって、
天まで届いてしまうのだ。
いつだか、古いフォークシンガーが、
音楽っていうのは、
ヤバいななんて、
呟いていたのと同じように、
今私も、新しい風の息吹を
感じつつあるのだ。
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