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リフレーミンガーナース

リフレーミングとは、

相手が体験や出来事に対して【問題】【障害】【危機】と意味付けし苦痛を抱いているときに、その体験や出来事は【ある可能性】や【力】【頼りにしていいもの】であることに気づきを与える働きかけのことである。

患者さんにも、看護師自身にも

リフレーミングは、固定観念を変えるための柔軟な関わり方である。もし、あなたの働きかけで誰かの苦痛を言葉で取り除きたいのならば、まずはあなた自身が自分の体験や出来事に対して柔軟性をもつことが必要だ。

【病気は良くないもの】と一概に考えていた頃よりも、【治療過程で成長を育む可能性がある】
と固定観念からナース自身が自由になったとき、初めて患者さんにも効果的な対応ができるのではないか。

とある事例、リフレーミング実践。振り返り。

※脳梗塞後左片麻痺、機能訓練中に転倒し骨折。

Aさん「こんな痛い想いするなら、リハビリなんてせずに寝ておけば良かった」

私「リハビリ頑張って、杖で歩いて時でしたものね。すごく落ち込みますね。。」

Aさん「そうよ!ようやく1人で歩ける位になったのに、悔しいわ。」

私「ほんと悔しいですよね。Aさんは、転んだ時、別に不注意だったとか、いけない歩き方をしていた訳でないですし、頑張ったからこそ怪我だったのかもしれないですね。変な言い方かもしれませんが、名誉の負傷、男なら勲章というか。」

Aさん「名誉の負傷?(笑)なぁにそれ、なんだか面白いわね。それに私は女よ(笑)」

私「たくさんの事例を見てきましたが、安全ばかり考えてリハビリを頑張らない人はやっぱり回復が遅いんですよね。でも逆にAさんのように、頑張る気力のある人は回復も早いんですよ。骨折という寄り道はあったかもしれませんが、長い目で見れば回復は早いのかもしれませんよ。歩くことの目標は今も同じだと思います。」

Aさん「確かにね。過ぎたことばかり考えても仕方ないわね。ありがとう元気出たわ。」

無理にポジティブになる必要はない。

↑のような事例は、「たまたま」私の表現が患者さんにとって無意識なポジティブ面に働きかけただけだ。

必要なことは、患者さんの病気に対する意味付けを、本人にとって受け入れやすいものに変えていく援助だ。

ネガティブの表現は、ただ想いを知って欲しい・聞いて欲しいという心情の現れである。聞いてくれる・分かってくれるという想いから、その人自身が強みを発揮できると信じることも大切な援助だと思っている。

「どれが良い」はなく、人を看る力を常に勉強する姿勢が問われていると常々思う。

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