映画「関心領域」走り書きの感想
あの家族は私たちである
この映画で映し出されているのは、あまりにも「生活」それそのものだった。食べ、遊び、愛し合い、そして眠る。ありのままが、なんの脚色もなくレンズに写されていた。
それはありふれたものであり、容易に鑑賞している私と同一化できた。
だから見終わった後、ちょっとした変な感覚を覚えた。周りの人も、そして自分もあの家族と同一化した。食事をする、トイレに行く、手を洗う、その動作一つ一つがあの映画の家族と同じであり、自分があんな風にレンズに写されているような感覚に