「どうして冬が好きなの?」「君と初めて出会ったのが冬だから。」

寒いし、乾燥するし、いいとこなんてないと思っていたけど、少しは冬が好きになれた。
次の年、キミが「夏が好き」と友達に話してるのを聞くまでは。



肌寒ひ日が続いた。
温室育ちの自分には劣悪な環境だ。
体調がこころなしか良くない。というか悪くなる前兆がする。

そんな日々、冬を感じた。
肌寒いと、寒かったときにくれた温もりを思い出してしまう。
迷惑な話だ。

自分の周りに、「この人、冬っぽいな」とか「春みたい」な人っていないだろうか?
もしくは冬になると思い出す人とか、夏の暑い日に夢に出てくる人とか。

人間の記憶って、眼や耳から入る視覚、聴覚の他にも、肌で感じる触覚も覚えているんだなと思う。(医学的な話でどうかは知らないけど)
それとも思い出ってやっぱり美化されているのかも。
雪が降る街で、一緒に歩いたあの人は、何故だか素敵に見える。
そうした半ば捏造された記憶からなるものなのか。

話がぶれた。

不思議と初めて会った日の情景はよく覚えてることが多い。
特に外で会った人は。

小説風に書くなら、「憂鬱だった雨続きの日が終わり、久々の晴天のもと」とか「木々が色づき初め、夏に取り残されていたあの日」とかかな。
物は言いようである。

なんとなく夏は活発で明るい人、冬はしっとり大人しい人みたいなイメージがある。
そこら辺、みんなのイメージはどうなんだろう?気になる。

雪のように、しずかに舞い降り、春になって音もなく消えているような人だったね。と、言われたい人生だった。

貴方は春夏秋冬、どの季節の人?


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