4.別れた理由〈人と付き合うということと自身の問題について〉
おやつを食べながら、特に何もしない夜。
そんな夜が大好きだ。
彼とお別れをした。
大好きだったけど、私から別れを切り出した。
一緒にいると守られている感覚になる。
私にはもったいないくらい優しいのだ。
なんで別れたか。
彼が精神を病むことが多くて、私が支え切れる自信がなかったからだ。
あまりにも私がわがままだった。
そうも言えるし、私が未熟だったとも言える。
彼は私のことを傷つけようとすることは1度もない。
大切にしてくれる。彼は私のことをちゃんと好きだったと思う。
私と会うことに時間を使いたかったけど、仕事や家族のことでいっぱいいっぱいになっているみたいだった。
彼は私に弱いところを見せたがらないので、私はそれに気づかなかった。
私がもっと「安心して居られる相手」になれてたらよかったな。
連絡が来なかったりすることに不満を持った。不安になる。他に女の子がいるとかではなく、私が不安になる。
でもそれは、連絡不精な彼が悪いのではなく、連絡を頻繁に取らないと不安になる私の性格を、彼に投影して、「不満」と言う形で浮き上がらせているだけだと今になって気づいた。
これは私の問題なのだ。
そして、彼には私の問題を解決する責任はない。
それを2人で協力していけたら、多分上手く付き合っていけるんだろうけど、彼が忙しすぎて、話し合う時間もなかった。
好き同士になれるって、とてもすごいことだと思う。
私が気になっても、相手が彼女にする気がなかったり、相手に気に入ってもらっても、私が生理的に無理だと感じたり。
そして、両思いになれたとしても、価値観の問題がある。付き合うなら結婚を前提にしたい人、付き合うのと結婚は繋がっていない人、何も考えていない人。もうそんなのは、無限に考えがあり、変わりもする。失恋したばっかりのタイミング、親友が結婚したタイミング、親が死んだタイミング。こういった、人生の出来事に左右されて、人の気持ちや考えは全く違うものになってしまう。そういうものだ。
自分から別れようと言っておいて、寂しくはなる。正直付き合ってた時も悩んで泣いている夜も朝も多かったけど、別れてからもちゃんと涙が出てくる。
癒す必要があるのは、相手もそうだけど、多分自分の方だと思う。と言うか、自分のことは自分で癒すしかない。
最近、「I know how to heal it」という言葉を耳にした。Instagramで見つけた人が言っていたんだけど、「自分の身にどんなことが起こって、どんなに辛くても、自分は自分の癒し方を知っている。そう信じてあげることで、恐れずに挑戦したり、打ち込んだりできる」という話だった。
確かにそうだ。どんなにつらいことになっても、結局なんとかなっている。思い描いた状況ではなくても、なんとかなるのだ。そういう風に地球はできている。
そう思うと、この恋愛もなんとかなった結果なのかなと、少し気持ちが楽になった。
これからも多分、全力で恋愛するんだと思う。
自分の慰め方を知っているからね。
そんなことを考えながら、今日もおやつを食べる。