『解像度を上げる』〜「解像度」とはなんなのか?〜
今日紹介したい本はこちらです。
この本を選んだ理由・自分にとっての課題
解像度が高い・低いという言葉はビジネスをしていると頻繁に聞く話です。
顧客像がぼんやりしている、具体性がない、ロジックが通っていない、など解像度が低い状態とは何かはわかっているつもりですが、全てに置いて解像度が高いわけではありません。
一方で、いろいろな物事に置いて解像度が高い人がいて、その人がどう物事を捉えているのかが興味がありました。
解像度が高いとはどういうことか、いろいろな物事に対して解像度を上げるにはどうしたら良いかを学びたいと思い、この本を読んでみました。
本のメインメッセージ
解像度の構成要素
解像度の高さが何によって構成されているかを考えたときに見えてきたのが、「深さ」「広さ」「構造」「時間」の4つの視点。
深さ・・原因・要因・方法などを掘り下げる、細かく・具体的に掘り下げる
広さ・・考慮する原因や要因の多様性を確保する こと
構造・・「深さ」や「広さ」の視点で見えてきた要素を、意味のある形で分け、要素間の関係性やそれぞれの相対的な重要性を把握する こと
時間・・ 経時変化や因果関係、物事のプロセスや流れを捉える
内化と外化
内化・・読む・聞くなどを通して知識を習得したり、活動(外化) 後のふり返りやまとめを通して気づきや理解を得たりすること。
外化・・書く・話す・発表するなどの活動を通して、知識の理解や頭の中で思考したことなど(認知プロセス) を表現する
基本姿勢
情報思考行動・・まずは行動量を増やす。行動することで周囲からフィードバックを得られ、質の高い情報と思考を獲得するサイクルが回り始める。
粘り強さ・・少なくとも2000時間を情報と思考と行動に使わなければ、最初のそこそこ良いアイデアにたどり着けない。多い時間にも思えるが、逆にいうと一度積み重ねられればそうそう追い抜かされないとも言える。
型・・行動するにしてもベストプラクティスを学び、それに沿って行動する。
顧客の課題と解決策
顧客の課題を突き詰める。目の前の顧客の課題を突き止められるか?しかも表面的な課題ではなく、顧客の課題の根本的な原因となっている、ミクロな深い課題を突き止められているかどうか。
顧客の課題について、「深さ」「広さ」「構造」「時間」という4つの視点を考慮して、ピラミッドストラクチャーのように整理していく。
同時に解決策についても4つの視点をもとに、解像度を上げられるように試行錯誤していく。
自分にとっての学び
自分がとりくむテーマについて、4視点で整理できているかを自問自答しました。そのテーマについては、そもそもまだ2000時間に到達できていないので、行動と思考をつきつめ、4視点のストラクチャーを自分の頭の中に持てるようにする必要性を実感しました。
その際、内化と外化・とくに外化を意識するようにする。noteでのアウトプットもその1つ。
まずは行動。とにかく行動。
解像度についての構造がすんなり頭に入ってきました。
分量的にはやや多めに思えましたが、それでも読む価値のある良書です。