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どこに幸せの源があるのか|『I<わたし>真実と主観性』デヴィッドRホーキンズ著
『I<わたし>真実と主観性』デヴィッドRホーキンズ著
幸せの源に関する部分を抜き出してみました。
そこで、あなたが今の状態に幸せを感じられなければ、状況が変化して欲しい物が手に入ったとしても、まだ幸せを感じられない可能性があることを知っておいたほうがよいでしょう。今を幸せに感じられなければ、未来においても同じです。というのも、どこに幸せの源があるのか、発見できていないからです。
卓越性の喜びとは、内的に報われるものであり、真の成功はプライドではなく、感謝によってもたらされるものです。
ほとんどの怖れは、幸せは外側に存在するという幻想が基盤になっているので、脆弱です。この脆弱な幻想を克服することによって、大いなる平安が訪れ、怖れで動くことがなくなります。すると人生は優しく、充足感に満ちた、大らかなものとなります。常に防衛的にふるまう代わりに、安心して行動することができるようになります。
怖れは、幸せと喜びの源は内側にあると知ることによって、止めることができます。それは、存在そのものの喜びが幸せの源であるという理解から発しています。それは持続するもので、外部に依存していません。そしてそれは、自己と世界、他者に対する期待や要求を手放すことによって訪れます。「わたしは欲しいものを手に入れ、勝利して、はじめて幸せになれる」という考えは、必ず不安と心配事と不幸をもたらします。
霊的な献身者にとって喪失を埋めるものは、喪失がより大きな自由をもたらしてくれるという気づきです。執着は拘束であり、自我の束縛です。手放すことは、はじめは苦痛を感じるかもしれませんが、いずれ執着は、幸せの源は外側にあるという幻想を手放すプロセスの中で神に明け渡さなければならないのです。幸せや喜びの本当の源は「自己」であり、自我/自己が同一化しているものではありません。よく観察すればわかるように、要求を満たすと自我の喪失の苦しみが緩和しますが、それに続く沈黙の内に体験する幸福感は「自己」が発するものであり、自我の収穫によるものではありません。心地よさの源は、物や行動や出来事そのものにあるのではなく、自我の苦痛が鎮まったときに感じられる、「自己」の臨在なのです。
これがあらゆる自我の獲得の後ろに働くメカニズムです。自我の狂おしいばかりの欲求と叫びが鎮まったときに、内側の「自己」の心地よさが体験できるのです。心の犯す誤りは、幸せの源を”内側”ではなく”外側”に求めることです。
わたしたちはこれまでずっと思考を愛し、大切に扱ってきました。思考のためなら言い訳もし、それをかばい続けてきました。また、嫉妬心さえ起こすこともありました。思考を賛美したかと思うと、次は罪悪感と自己嫌悪から自らを裁き、軽蔑しました。けれども、どのみちわたしたちは自分自身に心酔しているのです。そして、人生というドラマのパレードの中で、自己像はどんどん美化されていきます。愛するものを手放すのは、喪失の怖れをもたらします。自己にとって、愛する対象はすべて幸福の源のように映るのです。
次の革新的な問題は、わたしたちが感情的な愛を手放したくはないということです。愛そのものというよりは、愛の対象への執着を手放すことができないのです。わたしたちは、愛の対象を失うと哀しみがやってくると思っています。しかし実際は、執着心が哀しむのであって、それは愛の対象が喜びの源であると思い込んでいることに起因しています。哀しみとは”外側”にある幸せの源泉を失ったという幻想から生じています。
しかし、幸福感をよく観察してみると、それが内側にあるものだということに気づきます。確かに外側のものが誘発したかもしれないが、幸福感は内側から生じる喜びです。つまり、幸せの源は内側にあり、心が欲する結果が得られたときの、好ましい状況の中で放出されるものなのです。内面をつぶさに観察すると、あらゆる事象は、もうすでにそこにある内的な特性を刺激しているにすぎないことがわかります。そして、喜びの源は内在しているので、失われることがないことに気付けば、怖れは減少します。
「真実」から見れば、思考は”外側”のものです。驚くべきことに、思考こそが真の幸福感を得る妨げとなっているので、これは完全に捨て去ってもよいものなのです。
今回が173記事目です。届け君の本当の自分へ
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追記:2025/2/9 KIN217にできました。