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分離と協同
分離と協同‼
ファンクショナルトレーニングの原則には、分離と協同の概念があります。
分離とは、動く関節と特に体の中心部が動く関節に対して安定した状態を維持することです。
協同とは、一つの動作を行う際に複数の関節が協力して統合的に動くことを指します。
スポーツの動作では、関節はモビリティ関節(可動性関節)とスタビリティ関節(安定性関節)の二つのカテゴリに分類されます。
ファンクショナルな動作を遂行するためには、モビリティ関節が「可動性」と「筋力」を持ち、スタビリティ関節が「安定性」と「固定力」をしっかりと果たすことが重要です。
例えば、膝関節のスタビリティ機能が低下すると、股関節や足関節といった周囲の関節が代償運動を行い、膝関節の安定性を補おうとします。この結果、本来のモビリティ機能が制限される可能性があります。
トレーニングの順序としては、まずスタビリティ関節における安定性と固定力を強化することから始め、それによって関節間のモビリティや筋力も自然に向上するようにします。
走行中の接地を片脚スクワットに置き換えて考えてみましょう。
もし接地時に膝関節が不安定であれば、膝内偏(knee-in)が増強されます。その結果、股関節や足関節は膝関節の不安定性を補うために機能が分散され、本来の接地におけるローディング能力が低下してしまいます。
また、体幹の不安定性や殿筋の筋力低下がある場合、股関節の屈曲ではなく上体の屈曲によってスクワットの代償が行われる傾向があります。その結果、股関節の可動性も低下します。
上記のように、スタビリティ関節の安定性が低下すると、その関節は過剰可動性(hypermobility)となります。その一方で、その関節の上下に位置するモビリティ関節はスタビリティ関節の不安定性を補うために本来の可動性や筋力が抑制され、過少可動性(hypomobility)となります。
まず、正確な片脚スクワットを行えるようにすることが重要です。その後、体幹、股関節、膝関節、足関節が同時に活動するような片脚スクワットジャンプなどを行い、ランニングにおける接地を模倣して協調させていくことが重要です。
これが分離と協同についてでした.