スタティック・ストレッチを知っていますか?
こんばんわ。みなさんお疲れ様です。
ストレッチは、皆さんはどのような目的で実施していますか?
この数十年、いわゆるストレッチは、
ウォーミングアップ、クーリングダウン、ケガの予防、疲労回復など、
スポーツにおいて万能な補助運動として普及してきました。
しかしながら近年では、このストレッチの効果についてはさまざまな結果が報告され、目的を十分に理解して導入することが望ましいとされています。
今回はスタティックストレッチのメリットとデメリットに
ついて書いていきます。
スタティックストレッチとは
スタティックとは、 静的という意味で、静かにゆっくりと筋肉を伸ばす方法をスタティック・ストレッチといいます。
これは、一般的に行わているストレッチのことです。
筋肉を伸ばすとき、 強く体を押すと痛いので、
体を戻そうとする反射働きます。
スタティック・ストレッチは、反動を使わずにゆっくりと行うため、
反射に邪魔されず筋肉を伸ばすことができるという特徴があります。
筋肉を伸ばす際、パートナーに押してもらって筋肉を伸ばしたり、床や反対側の手や足を利用して、筋肉を伸ばしたりするので、自分自身の動きの中で伸ばしているわけではありません。
つまり、他の力を利用して伸ばしているということになります。
スタティックストレッチのメリット
普段の動きの中で、 どの部分の筋肉が硬い、柔らかいということは、
本人にはわかりにくいです。
しかし、 スタティックストレッチではそれぞれの筋肉を伸ばしていくので、自分自身が硬い筋肉を意識しやすいというメリットがあります。
人間の体は、筋肉によってそれぞれの骨が連結されていますので、ある部分の筋肉が硬いと、 そこにある骨が引っ張られて姿勢が悪くなったり 骨盤がゆがんだりします。
それらをスタティックストレッチでは効果的に改善できます。
デメリット
筋肉の柔軟性を獲得するのに効果的なスタティック・ストレッチですが、
デメリットもあることを知っていてください。
それは、動きの中で柔軟性を獲得していないので、運動時の柔らかさとは少し性質が異なる可能性があります。
また、最近の研究の多くでは、ウォーミングアップとして
スタティック・ストレッチを実施すると、 力が発揮しにくいとの
報告がなされています。
しかし、 1種目20秒以内であれば特に問題はないとされているので、
練習前のスタティック・ストレッチはあまり影響がありません。
練習前にスタティック・ストレッチを導入するときは、
ウォーミングアップのためというより、むしろ傷害予防のための
柔軟性の獲得トレーニングとしての意識を持つほうがよいと思います。
また、ほかの競技スポーツでは練習の前に、スタティックストレッチと次項で取りあげるダイナミック・ストレッチの両方を導入しているケースが多いようです。
今回は以上です。ありがとうございました。