「名言との対話」3月7日。ザ・デストロイヤー「4の字固め」
ディック "ザ・デストロイヤー" ベイヤー(Dick "The Destroyer" Beyer、本名:Richard John Beyer、1930年7月11日 - 2019年3月7日)は、アメリカ合衆国のプロレスラー。ニューヨーク州バッファロー出身のドイツ系アメリカ人。享年88。
デストロイヤーは何度も世界チャンピオンになった「白覆面の魔王」と呼ばれた世界的プロレスラーであり、日本でも力道山やジャイアント馬場との激闘で知られた。
経歴を調べて驚いたのは、アメリカの名門私立大学に一つであるシラキュース大学(ニューヨーク州)の大学院で学んいるインテリだったことだ。専門は教育学。現在のバイデン大統領がこの大学のロースクールで博士号を取得している。
1962年から、白覆面の「ジ・インテリジェント・センセーショナル・デストトイヤー」として活動を始める。この年にはブラッシーを破り、WWA世界ヘビー級王座に就き、通算三度の王者となった。
1963年に来日し、力道山と対戦し、「足4の字固め」をめぐる壮絶な攻防で日本中をわかせた。この試合は中学生の私も興奮してテレビをみた記憶がある。力道山とは通算で1勝1敗2分という互角の戦績である。力道山の死後はジャイアント馬場をライバルとして人気を得ている。猪木とも好勝負をしており、通算1勝1敗2分であった。
一方でデストロイヤーは陽気なキャラクターで日本では、和田アキ子、せんだみつおらのバライェティ番組などに出演し、人気があった。
1993年にプロレス引退後は、高等学校の体育教師になっている。教育学を学んだ経歴を生かしたのだ。
2011年の東日本大震災の復興支援チャリティプロレスでは、デストロイヤー杯争奪戦の立会人をつとめた。大変な親日家であり、毎年日本を訪問していた。アメリカの自宅には特注でしつらえた和室もある。
2017年には外国人叙勲者として旭日双光章を受賞する。日米友好親善と青少年交流への貢献が受賞の理由である。
デストロイヤーの得意技は「足4の字固め」だ。1963年の力道山とのWWA世界ヘビー級選手権試合では、この技をかけられた力道山は体を反転し、デストトイヤーを「逆4の字固め」で攻める。それが2転、3転するという死闘となった。どしらもギブアップせず、レフリーはこれ以上やれば二人とも死ぬと叫ぶ引き分けとした。この試合は歴史的な名勝負となった。デストロイヤーの得意技「4の字固め」を名言として採ることにする。デストロイヤーは2019年の本日亡くなった。
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