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「名言との対話」11月19日。ラリー・キング「何を話すかを話す。話すべきことを話す。話したことを話す」

ラリー・キング(Larry King、本名:Lawrence Harvey Zeiger、1933年11月19日 - 2021年1月23日)は、アメリカ合衆国のブロードキャスター。

テレビ、ラジオのトーク番組に出演し続けた全米で人気ナンバーワンのキャスタートして有名な人。ホストをつとめたCNNテレビの生番組「ラリー・キング・ライブ」は、最高の視聴率であった。「USAトゥディ」紙、「ダイヤモンド」誌に寄稿する名コラムにストでもあった。今年2021年に87歳で亡くなった。
大きめの縁眼鏡・いかり肩・捲り上げた袖・サスペンダーがトレードマーク。「トークの帝王」「マイクの名匠」の異名を持つ話術の名人であった。

『話し上手のコツ』(東急エージェンシー)を読んだ。

会話上手な人はつねに新しいことを学ぼうという姿勢がある。会話が成立するためには自分のことばかり話してはいけない。相手の立場に立つのが上手い人を「コミセレター(共感者)」とラリーは呼んでいる。

「誰にでも理解できる表現を使える人こそ、本当の話し上手」「準備なしで発言するな」「自身がないと態度に現れる」「準備が大切」「話は簡潔にしろ、おバカさん(Keep it Simple,Stupid.)。KISSの原則」「ユーモア」、、、。

差別的表現についての説明は参考になった。二グロといわれていた黒人は、1960年代にはブラック、そし1980年代からはアフリカン・アメリカンと呼ばれるようになった。メキシコ系、スペイン語系の人々は、ヒスパニック、そしてラティノへ。アメリカ・インディアンは、ナエイティブ・アメリカンへ。オリエンタル(東洋人)はエイジアン(アジア人)へ。そして、日本人は戦争中に使っていた「イエロー・ヘリル(黄禍)」や「ジャップ」という差別用語を使ってはならないというい戒めが載っている。

「これ以上うまくは書けないという記事は、まだ一度も書いていない」というワシントン・ポストのシャリー・ポヴィッチの発言を紹介して、話すことについても同じだと語る。満点はないということだろう。常に技術を磨いたことでトップに立ったのである。こういったエピソードは、いたるところで聞く。例えば写真家の岡田紅陽は「「一生に一度でいいから会心の一枚を撮ってみたい」といい、切り絵画家の宮田雅之は「完璧な作品はない」という。小説の林真理子も同じことをいっている。どの分野でも名人と呼ばれる人の姿勢は同じである。

プレゼンテーションで多くの失敗を重ねてきた私は、ラリー・キングの、「何について話そうとしているのかをまず話す」「みんなに話す」「話した内容をまとめ、おさらいして話す」という順番のアドバイスは非常に役に立った。

話し上手の最高のコツは「今から何を話すか話す」「話すことを話す」「今まで話したことを話す」という順番だと短く理解しておこう。

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