「名言との対話」。11月22日。谷口雅春「考えを発展してくれるなら、我が教えも、我が人生も無駄ではなかったと思う」
谷口 雅春(たにぐち がしゅん・まさはる、1893年〈明治26年〉11月22日 - 1985年〈昭和60年〉6月17日)は、新宗教「生長の家」創始者。
兵庫県神戸市出身。早稲田大学文学部中退し、大本教の専従活動家となる。出口王に三郎の『霊界物語』の口述速記、機関誌の編集主幹を歴任。1922年の第一次大本事件を機に脱退。1922年、「今起て!」との神の啓示を受けて、『生長の家』の執筆に着手する。ニューソート(自己啓発)流の成功哲学を世界に広めようとした。
1949年、宗教法人格を取得。政治活動に積極的であった。建国記念日の制定、元号の法制化、優生保護法の廃止。帝国憲法の復原・改正など。玉置和郎、村上正邦などを参議院に送り込んでいる。
教義をみていこう。
「万教帰一」。神道、仏教、キリスト教など諸宗教は根本は一致。目玉焼きの黄身が本当の神、白身はそれぞれの神。大本教と同じである。
「現象世界は存在しない。実相があるだけである」。「仮想人間。実相人間」。
日本国憲法は無効であり、明治憲法に還るべきである。アメリカは、日本を愛国心の減少、家庭崩壊、性的退廃で、自滅させようとした。
プロライフという生命尊重の考え。優生保護法の廃止。「人類の平和は先ず生物を殺さないことから始まらなければならない」。肉食と殺生をやめよ。
平成29年度。会員は3.7万人。信徒は46万人。
スピリチュアルメッセージ集37『プロティノス 谷口雅春』を手にした。この中で谷口雅春に語らせている。
日本の神道、ギリシャ神話などは多神教である。情欲もある人格神だ。「それぞれの神々たちが工夫を凝らし、自らが責任を負うエリアにおいて、地域において、さまざまな主教と信仰において、多くの人々を指導してこられた。
生長の家は戦後、大きなブームとなった。多くの人々の力になった。また高邁な神理を含んだ数多くの書籍を遺した。その両方を達成できた。
書籍を、集大成である『生命の実相』などをたくさん残したとしても、実際に読ん者は数少ない。その考えを発展してくれるなら、我が教えも、我が人生も無駄ではなかったと思う。
谷口雅春は著書を400冊以を書き、主著の『生命の実相』は1900万部を超えるほど多くの人々に読まれている。しかし、その威力には限界もある。谷口雅春は自らの考えを継承してくれる組織や人々の存在が大事であり、宗教法人格を持った「生長の家」を残したのである。
人は何を残すか。谷口雅春は、膨大な著書に込められた大思想と、宗教法人という大事業を残したのだ。
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