岩手山 - 光と影の物語
初めて岩手山を撮影したのは、父のフィルムカメラを借りた時だったかもしれない。朝焼けに染まる山肌、光と影のコントラストに魅了され、シャッターを切ったような気がする。あの時の感動が、私の創造性の源泉となっているのだろう。
岩手山は、四季折々の表情を見せてくれる。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色。刻一刻と変化する光の角度が、山の姿を絶え間なく変容させていく。そのダイナミズムを映像と写真に収めることが、私の役目なのかもしれない。
この山が持つ美しさは、時に厳しさも伴う。噴