縁遠

日々、愛情を飼い慣らしにやつくあんたを
絶望の可視光線で貫いてやりたい
残念なことあたしの誇る威力は
土埃をつけるにも至らぬ雑魚の限り
まるでライフワークをこなすみたいに
それでもあんたを貶すあたしったら無様

誹謗中傷が許されざる罪ならば
あたしは最早いないもので邪なもの
悪意を善意で塗り固めるならば
許容の範囲に落ち着くのだけれど

きっとあんたも気づいているでしょう
八方美人を尽くしたあんたは
軽薄な愛なら腐るほど受けるが
濃厚な想いとは終生、無縁
それもまた有名税と割り切るが生き様
あんたって他人に興味がないのね

この言葉を届けたならばなんて
考えることすら無益で無害
だってそいつはありえない
あんたをあたしは愛するけれど
あんたはあたしを知りはしない
雑草の行列の極一部と同義
悲しくもならないくらい当然
それでも愛するのよ

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ヒサシ
Writer of Wide Scence