しんどいとき助けになる音楽(30)〜 ニーナ・ヴィルチ
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Nina Wirtti / Joana de Tal
ルイス・バルセロスでニーナ・ヴィルチのファーストを思い出し、その『Joana de Tal』(2012)を聴いていました。バンドリンでルイスが参加しているんですよね。それもなかなかいいプレイぶり。
少人数のショーロふうな伴奏に乗せて歌われる室内楽サンバで、かわいくてとってもキュート。こういうのに弱いんですよ。ルイスの10弦バンドリンも随所で光る演奏ぶりで、ニーナのクラシカルな声を引き立てています。
サンバ・カンソーン・ナンバーの1「Noticia de Jornal」から快調で、2曲目はノエール・ローザ作の小粋なサンバをトラディショナル・ジャズふうな2/4拍子で。それもかわいいし、全体的にキュートなチャーミングさが目立っているのがいいですね。
ぼくの愛するラストの「Zé Ponte」だけはヤマンドゥ・コスタの七弦ギターとグート・ヴィルチのベースだけというシンプルなバックで、ニーナは落ち着いて淡々と歌っています。ヤマンドゥのギターもすばらしく、ソロに伴奏にと腕を聴かせます。
(written 2023.9.20)