しんどいときに聴く音楽(74)〜 ミンガス『クンビア&ジャズ・フュージョン』
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Charles Mingus / Cumbia & Jazz Fusion
むかし油井正一さんがジャズはラテン音楽の一種であるということを著書のなかでお書きでしたが、チャールズ・ミンガスの『クンビア&ジャズ・フュージョン』(1978)はその説をもっとも典型的に証明する一作。
クンビア(コロンビア音楽)っていうよりアフロ・キューバンな印象が強いですが、いずれにせよそれまでなかった大胆な音楽であったことは間違いなく、油井さんと同じく個人的にはミンガスの最高傑作にあげたいです。
1979年にジャズ・ファンになった身としては当時の最新ミンガスとしてレコード・ショップで発見したのでした。ジャケットも印象的でしたし、過去のミンガスのアルバムはぜんぶすっとばしてこれから聴いたっていうのがですね、いまでも鮮烈な記憶として残っています。こんなにも楽しい音楽があるのかと。
それから四十数年が経ったいまでもやはりこれがミンガスの諸作のなかでいちばん好きだという印象は変わらないですね。ずばり大傑作でしょう。
(written 2024.1.15)