ショーロな七弦ギターの教本 〜 マルコ・ペレイラ、ロジェリオ・カエターノ
(3 min read)
Marco Pereira, Rogério Caetano / Sete Cordas, Técnica e Estilo
Spotifyの『Release Rader』で出会ったんですけど、アルバム題といい各曲題といい聴いてみても、なにかブラジリアン七弦ギター練習曲集みたいな感じのマルコ・ペレイラ、ロジェリオ・カエターノによる『Sete Cordas, Técnica e Estilo』(2023)。でもこれ、どれもちょっと弾いてはすぐ止まるし、なんだろうなあ、ショーロには違いないんだけど、と思って調べてみました。
そうしたら、七弦ギター教則本(2010)の付属音源なんだそうです。道理でね。だからちゃんと教本があって、それにはCDで付属しているんでしょう、その音源がサブスクにもあるだけっていう。本の表紙(が音源のジャケでもある)をよく見ると、演奏がロジェリオで、教本の執筆監修はマルコとなっています。
こういうのはテキストがないとね、サブスクで音だけ聴いていてもおもしろくないんですが。で、この本+CDは日本でもディスクユニオンで売っているようですよ。とはいえ七弦ギターがなかなか通常の楽器店やギター・ショップでは買いにくいんじゃないかなあ日本では。六弦も満足に弾けないぼくなんか、七弦なんてムリムリ。
でもなんとなくの雰囲気にひたるだけっていうか、サブスクでこれを流しながらムードだけ、マルコやロジェリオに教わっているようなちょっとしたメイク・ビリーヴっていうか、ポルトガル語読めないからやっぱり教本のほうはあれだけど、音だけで、弾けない七弦ギターをなんだかちょっと習っているような、それだけのホント軽い妄想にはひたれます。
それににしても聴いてみたら多くでギターは二本同時に聴こえ、一本がリズム・カッティングで一本が単音旋律を奏でているし(+パンデイロ程度)、その様子からしてロジェリオの多重録音じゃなさそうですよ。マルコも弾いているのかもしれません。
サックスやフルートが入るパートもあります。でもあくまで主役は七弦ギター。ところでナイロン七弦ギターってブラジル以外で使われている音楽あるんでしたっけ?それもショーロやショーロふう伴奏のつくサンバとか、そういうのだけというに近いような気がするんですが、この印象間違っているでしょうか?
(written 2023.6.17)
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