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スムース&イージーはコンテンポラリー・ヴォーカル・ジャズの大きな流れ
(2 min read)
Easy Jazz
だなあという実感をますます強くしています。こないだふとSpotifyでこの『イージー・ジャズ』というプレイリストに出会ったことで、そうに違いないと思うようになりました。
プレイリストのカヴァー・フォトがノラ・ジョーンズなのはとうぜんで、たいへんわかりやすいこと。2020年代に入ってますます隆盛なイージー・リスニング・ジャズの発端がノラ・ジョーンズのデビュー(2002)だったでしょうから。ノラは第一人者です。
あのころ、ノラみたいなソフトで聴きやすく口あたりのいいおだやかなジャズ・サウンドに違和感を持つファンも多く、「そもそもこれはジャズなのか?」という疑問を発するひとすらいました。
しかしノラが確固たるポジションを占めるようになってくると次第にそんな声は消えましたよね。あとに続くミュージシャンがどんどん出てくるようになり、21世紀のコンテンポラリー・ジャズにおける大きな潮流になりはじめたのでした。
従来型のジャズ、すなわちガツンとくる骨太でハードなサウンドとはまったく違います。ノラが象徴するようなイージー・ジャズを時代が求めていたってことでしょう。聴きやすく丸くなめらかで、流し聴きにもピッタリだというような世界を。
これは主にヴォーカル・ジャズの世界での話。インスト・ジャズの世界でも多少そんなムーヴメントがありますけれど。そして、イージー・ジャズの動きは、いはゆるレトロ・ポップ(ジャズにおけるそれ)ともおおいに連動していることはいうまでもありません。同じものといってもいいくらい。
(written 2024.1.6)