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ちょっとラテン・ジャジーなシルビア・ペレス・クルース〜『En La Imaginación』
(2 min read)
Silvia Perez Cruz / En La Imaginación
ぼくは好きなカタルーニャの歌手、シルビア・ペレス・クルース。その2016年作『En La Imaginación』は、なぜだかジャズ・ピアノ・トリオをしたがえてのジャズ・ヴォーカル・アルバム。なんでだ?知らんけど、こないだふと出会い聴いてみて、うんちょっといいじゃんって思えました。
伴奏はハビエル・コリーナ・トリオとなっていて、ジャケットに描かれているベース弾きがハビエルですかね。アルバムを聴いてもたしかにベースがかなり活躍しているような。ピアニストはややビル・エヴァンズっぽいスタイルで、それから曲によってはサックス一本がオブリやソロで参加していたりします。
最初なんでもないメインストリームなモダン・ジャズ・ヴォーカル作品みたいにはじまるんですけど、オッと耳を惹きはじめるのは4曲目「Belén」から数曲の流れ。ラテンというかカリビアンなリズムが活用されていて、軽いものなんですけど、けっこういいなって思えます。
アバネーラあり、ややタンゴっぽい(?)ものありと、リズムにアクセントが効いていて、個人的にはここらへんが本作の白眉。シルビアが好きといってもそんなに積極的にどんどん聴いているというほどじゃないので、ほかにこういうアルバムがあるかどうかわからないですけど、ちょっとおもしろいんじゃないでしょうか。
(written 2022.7.1)