ジュリアーナ・コルテスについて書こうと思っていたのだけど
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Juliana Cortes / Juliana Cortes 3
ジュリアーナ・コルテス。ブラジル南部の都市クリチーバのシンガーらしいです。新作アルバム『3』(2020)っていうのは三作目ということでしょうけど、はじめて聴いた歌手です。ジャケットがなかなかいいし、ちょっと聴いてみた第一印象がよくて、ちょっと書いてみようというメモに残っていました。
それで順番が来たのでもう一回聴きなおしているんですが、そんなに印象がよかったというのがなんのことだったのか、いまとなっては思い出せないんですね。ウソだったとしか思えないっていう、う〜ん、なにかどこかがいいと思ったはずなんですけど、文章もファースト・インプレッションのその勢いに乗せて書いておかないとダメなときがありますね。
ジュリアーナのこの声とか歌いかたはあまり好みじゃないものだから、たぶんサウンド構築とか、そのへんが気に入ったんだと思うんですよね。1曲目なんかでも、これ、デジタルな打楽器音を中心に、生のパーカッションも使ってあるのか、このリズム、それがなかなかいいなぁって(ちょっぴりラテン・プレイボーイズみたいだし)、いま聴いてもそれは感じます。ジュリアーナといっしょに歌っている男声がペドロ・ルイスってことですか。
アルバム全体でみても、このサウンドのつくりかた、リズムとか音の色彩感とか、そういったあたりにちょっとした好感をいだきます。アルバムのプロデュースは、ポルト・アレグレを代表するシンガー・ソングライターでヴィトール・ハミルを父に持つイアン・ハミルだとのこと。イアンがこうしたサウンド・メイクの主導権を握っていたんでしょう。アイアート・モレイラが参加してもいたり。
かなり実験的というか前衛的というか、そんな音楽かもしれないんですけど、でもちょっと聴いた感じとっつきにくさみたいなものはなく、わりと聴きやすいので、でもやっぱりいま聴きなおすとあんまり好みの音楽じゃないなぁ〜って、それが正直なところです。もっとグッといい感触を持っていたんですけど、ホント書くタイミングを逃しちゃいましたね。
(written 2021.1.1)
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