しんどいとき助けになる音楽(42)〜 エルヴィス・コステロ & バート・バカラック
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Elvis Costello, Burt Bacharach / Painted from Memory
エルヴィス・コステロ不感症のぼくが唯一聴くのがバート・バカラックと組んでやった『Painted from Memory』(1998)。バカラックはもちろんソングライティングに徹し、歌うのはコステロ。でもここでは色気のあるかなりいい声だぞと感じるからバカラック・マジックですよね。
そう、どの曲もバカラックが書いたんだとはっきりわかる鮮明な特色があきらかで、大のバカラック・ファンであるぼくはそこが好きなんですよね。コステロのヴォーカルをフィルターとすることで、かえってバカラック・カラーが鮮明になっているようにも聴こえるから不思議です。
暗く濃い官能がただよう曲や、ふわっと軽いブラス・アレンジに乗ったほんのりラテン(メキシカン)・タッチなポップスなど、まぎれもないバカラック・ワールドが展開されていて、アレンジも間違いなくバカラックが手がけたもの。コステロみたいな声の持ち主がそれらをここまであざやかに歌いこなせるとわかったのは収穫でした。
(written 2023.10.9)
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