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フランス語でシャンソンを歌ってもいつもとかわらない 〜 ジャネット・エヴラ

(2 min read)

Janet Evra / Meet Me in Paris

お気に入りのジャズ歌手、ジャネット・エヴラ最新作『Meet Me in Paris』(2023)は、パリがテーマのシャンソン曲集。一曲だけ、7「Paris」はファースト・アルバムで歌っていた自作英語曲の再演で、パリがテーマだからとりあげたんでしょうね。

それ以外はフランス語の歌詞がついてフランスで歌われていたもの。それをジャネットもおおむねフランス語のままで歌い、部分的に英語詞もおりまぜながら、かわいくチャーミングに歌っているというのが特徴でしょうか。

なかにはいままでになかったセクシーさを香らせているケースもあったりして、ややおもむきの異なる新作になりました。この歌手は発音が明瞭でハキハキさわやか歯切れよくというのがメリットだったんですが、フランス語で歌ってもそれは変わらず。

UK出身だけにフランスへの距離感はUSアメリカ人とやや違うものもあるのでしょう。それに本作でとりあげられているシャンソンのほとんどは英語詞ができて英語圏でもさかんに歌われてきたものですしね。

フランス語でフランスの歌ばかりを歌っているということで、最初はやや驚きもあったんですが、聴いてみればいつもと変わらない軽やかなジャネットの音楽があります。ほっと一安心。

(written 2023.10.24)

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