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カァ〜ッコいい!〜 ヨアン・ル・フェラン
(2 min read)
Yohann Le Ferrand / Yeko
bunboniさんに教わりました。
これ、Spotifyだと音楽家名のところが「Yohann Le Ferrand Yeko」になっていますけど、『Yeko』はアルバム名でしょ。いいかげんだなあ、Spotifyなのか提供したがわなのかわからないけど、サブスクではときたまあります。ちゃんとしてほしいよ。
ともあれ、ヨアン・ル・フェランは独学のフランス人ギターリスト。さまざまなバンドに参加して各地でツアーをくりかえしていたようですが、2012年にマリにおもむいたことが決定的なターニング・ポイントになったようです。
そこから10年という年月をかけてゆっくり誕生したのが新作アルバム『Yeko』(2022)で、といってもたった六曲23分しかないEPですが、中身は極上、とっても楽しくて、そのおかげもあって一瞬で吹き抜ける風のごとく。でもしっかりした手ごたえを残します。
bunboniさんは1曲目出だしのカッコよさを言っていて、たしかにこれにはシビレますね。ぼくがいちばん気に入ったのは2「Dousoubaya」。マリのラッパー、ミルモをフィーチャーしたアフロ・ヒップ・ホップで、これですこのノリというかグルーヴがいいんですよね。フランス人らしいドラマーによる生演奏ビートもうまあじ。サイコーです。
ママニ・ケイタが歌う4曲目「Konya」も、その塩辛い声で惹きつけられます。ママニはサリフ・ケイタのバック・ヴォーカルなどもつとめた経験があるそう。トラックはなんてことないマンデ・ポップですけど、ママニの声のトーンが好みっていうか、なんだか抵抗できない魅力があります。
ラスト6「Yellema」はコート・ジヴォワール出身の歌手カンディ・ギラが参加。これはもう断然バンド・アンサンブルがはじけていていいですね。特にヨハンの弾くクリーン・トーン(アルバム中ずっとそう)のエレキ・ギター・リフ反復がグルーヴィでノリがよく、リズム陣も冴えています。
(written 2022.5.11)