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肉体派チェンチェン・ルー
(3 min read)
※ 写真は本人の公式Instagramより勝手に拝借し結合
https://www.instagram.com/chienchienluvibes/
次の新作『コネクティッド』もミキシングとマスタリングを終えたらしい台湾人ジャズ・ヴァイブラフォン奏者、チェンチェン・ルー。九月末ごろから約一ヶ月間、ヨーロッパをツアーしていたのが(日本時間の)10/22ベルリン公演で終了しました。
といっても自身名義ではなく、いつものようにジェレミー・ペルト(トランペット奏者)・クインテットの一員として帯同したということ。チェンチェンはずっとこのバンドで活動していますよね。
ツアーで体験する欧州各都市の街の風景とか食事とか仲間と楽しそうにしている様子など本人のInstagramにどんどん上がるのでぼくもうれしく見ていましたが、やはり目を見張るのはヴァイブ演奏時の姿。カァ〜ッコいいんですよね。昔気質なガチガチの肉体派プレイヤーであることがよくわかります。
写真もあるけど動画でアップされていることだって多く、しかもそれらほとんどがストーリー。インスタのストーリーってアーカイヴしないと24時間で消えちゃうのにチェンチェンはちっともやってくれないんです。だから通知オンで上がったら見にいくしかないっていう。
それをながめていたら、ぼくなんかもうウットリなんですね。脳内っていうか身体的に直勘で浮かんだラインを手に伝達しがんがん叩いているっていう様子が、からだの動きや顔つきで、これでもかというほどよくわかります。左右に握った二本のマレットでシングル・ノートばかり打楽器的にぶっ叩くスタイルで、まさしくインプロのスリル満点。
こんなヴァイブ奏者、いまどきじゃめずらしいよねえ。音楽性のほうもちょっぴりオールド・ファッションドっていうか、ロイ・エアーズ的な1970年代っぽい濃ゆ目ブラック・ジャズで、でもそういうのこそ聴けばいまでもやっぱり快感なぼくなんで、新世代的じゃなくたってぜんぜんおっけ〜。
いまはまだ2020年作の『ザ・パス』をしつこく愛聴中ですが(ヘヴィロテのペースがいまだ落ちないんだから)、新作『コネクティッド』はいつごろのリリース予定なんでしょう。これも『ザ・パス』同様リッチー・グッズ(ベース)と組んだものということなので、期待していいと思うんですよね。
近年の新人ジャズ・ミュージシャンでいちばんハマったのがチェンチェン。ザ・ベスト!
(written 2022.10.21)