しんどいとき助けになる音楽(46)〜 ニュー・クール・コレクティヴ
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New Cool Collective / Opus 127
オランダのジャズ・ユニット、ニュー・クール・コレクティヴの最新作『Opus 127』(2023)は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲をとりあげてジャズ・アレンジしたもの。これがほんとうに涼やかで心地いいんですよね。もう大好き。
特に1曲目になっている第二楽章は優雅なボレーロになっていて、こんなエレガンス聴いたことないよねえ、これ、もとはクラシックの曲なんだけど〜と思うと、ほんと気持ちよさにため息が出るくらい。カッコいいし、ゆったりおだやかで、いいですよマジで。
2曲目以後の第三、第四楽章はビートが効いていて、べつにキューバンなそれじゃないんですけど、これらも聴きやすいし、各メンバーのインプロ・ソロも充実していて、やはり聴き逃せません。
でもぼくにとってはやっぱり1曲目のキューバン・ボレーロですね、これがすべて。これでもう全体の印象が決まっちゃうって感じ。ベートーヴェンのオリジナルとはかなり様子が違う大胆なアダプトで、それでこそジャズ!だと言えるものです。
(written 2023.10.11)