明快なパワー・ポップ 〜 マシュー・スウィート
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Matthew Sweet / Catspaw
萩原健太さんのブログで知りました。
アメリカ人ロック/ポップ歌手のマシュー・スウィート。ソロ・ミュージシャンとしてはもう14作目だか15作目かだかになるらしいベテランですが、新作『Catspaw』(2021)は、わりと好みの音楽ですね。
今作は、曲づくりと歌だけでなく、プロデュースと(ドラムスを除く)演奏もぜんぶマシューが自分ひとりでこなしたそうで、そのへんはやっぱりCOVID-19パンデミック下だから、ということかと思ったら、プロジェクトはもっと前から進行していたそうです。
個人的には後期ビートルズに通じるようなパワー・ポップ・サウンドなのが気に入っていて、そう、『ワイト・アルバム』で聴けるエレキ・ギター・ナンバーとか、あのへんの雰囲気を強くかもしだしているのがいいなと思うんですよね。マシューの今作にはアクースティック・ナンバーは一曲もないんで、そこはちょっと違いますけどね。
マシューが自分で弾いているギター・リフの感じ、リード・ギターのフレイジング、オブリガートの入れかた、そしてなんといっても歌のメロディ・ラインが好みで、後期ビートルズっぽいんですよね。けっこう痛快でもあるし、聴きやすく明快なポップ・サウンドで。
猫好きでもある身としては、このアルバム題とジャケット・デザインも気になるところですが、アルバムの音楽を聴いてもそこを理解できるヒントはなかったような気がします。マシューがたんに猫好きというだけかもしれません。
(written 2021.3.14)