しんどいとき助けになる音楽(44)〜 ビートルズ「イーシャー・デモ」
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The Beatles / Esher Demos
ビートルズの『ホワイト・アルバム』50周年記念で2018年にリリースされたスーパー・デラックス・エディション六枚組。1枚目と2枚目は『ホワイト・アルバム』本体のニュー・リミックスですが、3枚目に収録されている『イーシャー・デモ』のことが、初お目見えだった当時からいまでも好き。
イーシャー・デモとはなにか?ってなことはちょっと検索すればすぐわかります。『ホワイト・アルバム』収録曲の多くを、その制作初期段階においてデモとしてアクースティック・ギターのみで弾き語ったものをそのまま収録しています。
特にアクースティック・ギターのみで、っていうところがいまのぼくの好みにピッタリ合うところ。ベースもドラムスもないんですからね。どんな曲も、あんなだったすべての曲がアクースティックになっていて、これがいいんです。さっぱりしているしおだやかでアット・ホームで。
もちろん完成品の『ホワイト・アルバム』にもアクースティック・ナンバーはたくさんあります。それこそが特色だったといってもいいくらいなアルバムでしたが、エレキ・ギターで派手に仕立て上げていたすべての曲も、『イーシャー・デモ』ではアクースティック。
終盤には『ホワイト・アルバム』収録曲じゃないものがすこし並んでいます。「ジャンク」とか「ジェラス・ガイ」(曲題も歌詞も違っているけど)みたいな解散後のソロでの有名ナンバーもあり。『ホワイト・アルバム』制作の前段階ですでにひな形ができていたとわかります。
(written 2023.10.13)
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