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しんどいとき助けになる音楽(60)〜 ザッパのドゥー・ワップ

(2 min read)

Frank Zappa / Doo-Wops

けっこうsaveされていますね、この自作フランク・ザッパのドゥー・ワップ・プレイリスト。ドゥー・ワップに特化した『クルージング・ウィズ・ルーベン・アンド・ザ・ジェッツ』(1968)みたいなアルバムもあるし、そのほか一般的にザッパの作品にふくまれているのを集めたものです。

やっぱりね、心身の状態が悪く苦しくつらいときにシリアスな音楽は聴けません。ドゥー・ワップみたいなちょっとチープで楽しくスウィートなものがいいわけです。それをザッパの音源で聴こうっていうのはぼくらしいところではあるんですが。

とにかくドゥー・ワップは楽しいし、ザッパはその熱狂的な7インチ・コレクターだったということで、その偏愛ぶりが自分の音楽作品にもこうして反映されているというわけです。

USアメリカン・ポップ・ミュージックにおけるヴォーカル・コーラス・スタイルであるドゥー・ワップ。どんなものか説明しておかなくてもいいでしょう。主旋律を歌うリード・ヴォーカリストの背後で「どぅ~わっ、どぅ~わっ」とかそんな感じで反復コーラスが入っていればそれがドゥー・ワップ。

ちょうどロックンロール登場の興奮と同時期の1950年代半ばから末、せいぜい60年代初頭までで流行は終わってしまったものです。だけどその後イタリア系が模倣してリヴァイヴァル・ブームがあったので、ザッパもその流れのなかにいるのかもしれませんね。

(written 2023.12.3)

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