ときに熱く 〜 スー・ユーハン
(1 min read)
Yuhan Su / Liberated Gesture
bunboniさんのブログで知りました。
台湾出身のジャズ・ヴァイブラフォン奏者、スー・ユーハン。現在は米NYCで活動していますが、その最新作『Liberated Gesture』(2023)はぼくでも好みの硬質な音楽。
ふだんこの手の抽象度の高いジャズとはあまり縁がないというか好みじゃないんですが、これは気に入りましたね。ヴァイブにアルト・サックス+ピアノ・トリオの編成で、時折かなり熱い即興を聴かせるのがいいです。
ユーハンのヴァイブもいいし、なかでも気に入ったのがマット・ミッチェルのピアノ。全体的にかなりフリーな演奏ぶりなんですが、曲によってはセロニアス・モンクを想起させる弾きかたをしていて、そんなところも大好き。
インプロ・ソロは各人ともかなり抽象的なんですが、ユーハンのコンポジションは聴きやすいリリカルさも備え持っていて好み。アルバム全体でエリック・ドルフィーの『アウト・トゥ・ランチ』にかなり似ているかもなと思います。
(written 2024..1.8)
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