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しんどいときに聴く音楽(69)〜 パット・マシーニー(2)

(2 min read)

Pat Metheny / Day Trip

パット・マシーニーのこっちはストレート・ジャズ作品『Day Trip』(2008)。あまり話題になりませんが、ぼくはかなり好きなんです。クリスチャン・マクブライド(ベース)+アントニオ・サンチェス(ドラムス)とのトリオ編成。

特にサンチェスのドラミングがきわだってすばらしく、手数の多い細分化されたビートを叩き出しているのが心地いいです。マクブライドはコントラバスに専念していて、それもまたストレート・ジャズ路線を印象づけるもの。

アップ・ビートの曲でもゆるいテンポの曲でも三人の有機的なインタープレイが実にみごとで、マクブライドのベース・ソロも活きています。ベース・ソロといえばハリケーン・カトリーナによる悲劇をつづった6「Is This America?」での弓弾きもたいへん美しい。

パットはグループでのフュージョン路線と並行して時折ストレート・ジャズ・アルバムもつくってきましたが、そのなかでも本作は特にぼくの印象に残るもの。それはひとえにマクブライド+サンチェスという人選がもたらしているんじゃないかと思います。

(written 2023.12.31)

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