しんどいとき助けになる音楽(28)〜 ビリー・ジョエル
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Billy Joel / ぼくのビリー・ジョエル
このビリー・ジョエルのプレイリストは、たしかSpotifyをはじめていちばん最初につくったもののはず。と思って確認したら作成が2017年11月になっていますから、間違いないです。
それくらいぼくにとってビリー・ジョエルはふだんからよく聴いている大切な音楽家。高校生のころに好きになって以来ずっとこの気分が続いているんですよね。ニュー・ヨーク・シティへの個人的なあこがれとともにある音楽で、じっさいビリーの音楽は実質的にシティ・ポップに分類してもいいんじゃないかと思います。
そのことと関係あると思いますが、ジャズとラテンの影響も濃く、ぼくはそれらよりビリーのほうを先に知って好きになりましたが、ジャズやラテンを聴くようになってからはますますビリーの音楽のなかにあるそうした要素をはっきり楽しめるようになりました。
ソングライターとして超一流であるというのがなんたってこのひと最大のメリット。たぶんピアノとヴォーカルの才能じたいは、すぐれているといったってそこまでのものじゃないだろうという気がします。でも書く曲がずばぬけていい。
「ニュー・ヨーク・ステイト・オヴ・マインド」「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」あたりは、なんど聴いても全世界のポップス史トータルでみてもベスト5に入るんじゃないかと個人的には思えるくらいな傑作曲でしょう。キャリア初期からいい曲を書いていましたが、プロデューサーのフィル・ラモーンとの出会いがその才能を最高の果実に仕上げる結果につながりました。
ベスト・セレクション的なプレイリストはいつ聴いても楽しいし、気分が落ち込んでいるときにでもす〜っとこっちの心に入ってきてなぐさめてくれるっていう、そういう魅力を持ったソングライターですよ、ビリー・ジョエルって。
(written 2023.9.18)
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