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19皿目:暑さも修行??@さくら 新大久保

 昨年(2022年)6月から始めたダルバートの食べ歩き。どのお店が「星〇つ」など評価するつもりは全くないが、自分の中でお気に入りのお店はいくつかできつつある。新大久保の「さくら」さんはその一つだ。
 「さくら」さんのダルバートは、美味しさが際立っているというわけではないが、とにかく味が安定している。「あれっ?」と首をかしげることがほとんどないのである。また、接客も丁寧で、お代わりを勧めるタイミングも絶妙で、私はここで勧められたら断れない。
 「さくら」さんにはこのところ足が遠のいている。久しぶりに今日のランチは「さくら」さんのダルバートにしようと決めた。

いざ、入店

 それにしても、今年は暑い。土曜日、しかもお昼時の新大久保駅界隈はいつも人でにぎわっているが、この暑さのせいか人出も少ないように思う。

エレベーター脇のお店の看板

 エレベーターに乗って4階で降りるとお店はすぐそこだ。先客は1名、席を指定されなかったので窓際の席に座ったが、これがマズかった。
 とりあえず、ポークのセット(700円)をオーダー、辛さは辛口。ドリンクはラッシー。

あいかわらず安くて頭が下がる

 オーダー後、汗が止まらないのに気付く。入店時には気づかなかったがお店の中が暑い。エアコンは動いていて時折風があたるのだが、部屋の暑さに追い付いていない。
 そういえば、このお店は4階、しかも大久保通り沿いはガラス張りで窓際は直射日光がもろに当たるのだ。日除けのカーテンがあるが、それでも暑い。
 先客の方はそれを見越してお店中央に座ったのだろう。窓際に座ってしまったことを後悔しつつ、エアコンが効くのを祈るが、なかなか涼しくならない。ポットに氷いっぱいのお水を出してくれたのだが、あっという間に氷が溶けて水になる有様だ。
 汗をぬぐいながら待っていると、ダルバートが到着した。

いざ、実食

ダルスープ、カレー、サグ、野菜、パパドのシンプルな構成だが美味い!

まずは、ダルスープから。生姜が効いたあいかわらずの味付け。何度もこのお店に来ているが、味のブレがなく「ホッとする味」だ。

いつ来ても変わらぬ味

次に、ポークカレー。大ぶりの豚肉がゴロゴロしている。脂身が多いが、辛口のカレーと相まって、豚の脂の甘みを感じる、ガツンと来る美味さだ。

豚の脂ってこんなに甘いのか

 サグは、唐辛子が効いたパンチのある味付け。ご飯が進む味だ。

唐辛子の効いた辛口

 食べている間、体中が汗だくとなる。カレーが辛すぎるのではない、部屋が暑すぎるのだ。
 そんな中、先客の方はマイペースでダルバートを食べているが、よく見ると「手食」である。ネパールの方が手食で食べているのを見たことがあるが、この方はおそらく日本人、それも失礼ながらお年を召した方。汗もかかず一定のリズムで黙々と手食されている様は何か修行僧を見ているようだ。
 一方、こちらは汗だくとなって水をがぶ飲みしながらなんとかダルバートを完食(おかわりは丁重にお断り)する始末で、何か格の違いを見せられているようだった。
 お会計後、野菜(にんじん)を食されている修行僧を横目に見ながら退店。

 今日は完全に暑さにやられてしまった。インドネパール料理店ではたまにエアコンをつけていないお店があるが、エアコンをつけても全く追い付かない今年の夏の暑さは異常だと思う。
 来週は夏休みで食べ歩きを予定しているが、酷暑が少しでも和らいでくれることを望む。

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