行事前の準備でだらける子どもの目を『キラリ』と変える、ちょっとしたコツ
原因不明の「イマイチ盛り上がらねぇ…」
『なんか、クラスうまくいかんワ…』
『なに語っても、上滑り感がすげぇ…』
『行事あるのに、練習やる気なさすぎだろ…?』
イベントごとの多い2学期。
隣のクラスは、
・当日に向けて目標を掲げて
・団結力を日々高めていってる
・休み時間は担任いなくても熱心に練習
・いつ覗いてみても笑顔キラキラ
なのに・・・
自分のクラスは、いまいち盛り上がりに欠ける、、、
6月:校外学習 → 👧えー?バスレクとか嫌〜
9月:運動会練習 →👦2組に足速いヤツいすぎ…
12月:お楽しみ会 →👧 出し物?めんど、やだー
1月:合唱祭 →👦今日も練習とか、だっる
とか言って、やる気まったく感じられず。
自分から「楽しんだろ!」ていう意気込みゼロ。
言ってること分からなくはないけど、
なんとも言えず担任としてモヤっとする。。。
ていうかぶっちゃけ
(イベントなんだから、もっと盛り上がれよ!💢)
こう思ったこと、ありませんか?
1年めのとき私は、何度も思ってました。。。🥲
行事が近づき、ムードも団結力もグングン
高まっていく隣のクラスを横目に
・隣の2組は、もともとノリが良いんだ…
・行事に対して積極的な子が、ウチには少ないし
・興味をもてない子も、そりゃいるよな、、、
と自分に言い訳して
「仕方ないか…」と、毎回スルー。
ですが、、、
経験を重ねるごとに分かってきた事実。
「行事前なのに、全く盛り上がらない雰囲気」
これを作り出していた犯人は、間違いなく
「担任である私自身」でした。
目の前にせまってくる行事。
目的はもちろん、その先の「本当のゴール」を、
子どもたちに全く何も伝えていなかった。
私こそが、最大の原因だったわけです。
👨🏫そもそも、目的やゴールなんて
考えたことさえなかった
↑ これが正直なところです。
経験を重ねてくると分かってきますが、
学校現場でよくおりてくるアンケート調査って
かなり苦痛じゃないですか?
しかも、その調査結果が
何の役に立っているのか全くわからない。
👨🏫
(…まあ、やるしか無いからやるけども、、、)
↑これと同じ考えを、自クラスの子どもたちに
感じさせてしまってたと気付いた時は、
さすがに愕然としました。。。
児童のみなさま、スミマセン、、、
キミたちの一生の思い出づくりを
うまくサポートできんかったね、、、🥲
センス無いなら「◯◯◯◯を語る」のみ
センス良い人なら、
・かんたんにクラスを盛り上げて
・行事きっかけにチームワークをさらにグンと高めて
・学期末に向かって成長させていく
私には、そういう「教員センス」みたいなのが
全くありません。
だけど、クラスの子どもたちにそんなことは
全く関係ないんですよね。
一度、ハッキリと
🧒「3組って担任ガチャ外れだよね」
👦「それなー」
という会話を聞いてしまったのですが、
(もうちょい離れたとこで話してくれ…🥲)
あの時は、マジで胸が『キュウッ… 』と縮んで
(辛すぎる…)
(もう辞めたい…)
(俺なんかが担任で、本当にごめんなさい…)
としか、思えませんでした。
もう絶対にそうなりたくない。
担任としてすべきこと。これを必死で考え、
先輩方に聞いたり、本を買いまくって読み漁って
何回も試行錯誤してきました。
その中で、全くセンスがない私でも自分なりに
自分なりに「子どもの目が変わってきたな、」
と感じることができた方法。
日々の学級経営でもそうなのですが、特に
行事シーズンにオススメな方法。
それが、
子どもたちに『ビジョンを語ること』
でした。
「ビジョンって、今後の見通しのこと…?」
「クラスの理念、みたいな、、、?」
「そんなこともうとっくにやってるよ😠」
という声が聞こえてきましたので、
説明しますね。
私の言う「ビジョン」は「行事の目的や見通し」
とは、ちょっとだけ違います。
児童にとって、少なくとも5〜10年後の
『ステキな未来』のこと。
子どもたちが今よりも大人になって、
小学校時代の思い出を振り返って
「懐かしいな…」「楽しかったな、、、」と
ノスタルジックな気分になる。
そういう『ステキな未来のこと』を
『ビジョン』と考えてます。
これだけだと分かりにくいので、
具体例を挙げてみましょう。
実例:修学旅行の準備でフザケてしまい周りを白けさせてしまうハナミチくんへの話
たとえば
修学旅行の準備に向けてみんなが準備
(係の話や出し物練習etc…)に真剣に
取り組んでいるとき
・フザケて準備に取り組もうとしない
やんちゃ男子のハナミチくん
・それにつられて騒ぎ出してしまう
周りの取り巻きくんたち
がいたとしましょう。
担任としては、けっこう気になりますよね。
ここで、個別あるいは関係する数人を集めて
話(注意)をしてやっても良いのですが
それだと根本的な解決になってないし、
説教では彼らの気持ちは変わりません。
どうせまた同じことになるし、何より
注意されてる人が同じ空間にいる中で、
「ひとつのことに熱中して盛り上がる良い雰囲気」
には、絶対なりません。
もともと一生懸命に取り組んで
「楽しい思い出にしたい!」と願ってる子がいたら
その子が損してしまっては絶対ダメじゃないですか。
せっかくだから、準備段階から大いに楽しんで
仲間とのステキな思い出を
どんどん増やしていってほしい。
彼らにとっては正真正銘、
一生に一度きりの思い出になる(可能性のある)
行事。イベント。
その可能性をできる限り守るため、
私がよく話していたのは、以下のような内容です。
(クラス全体に話します)
(大まかな流れです)
👨🏫【担任の話】
・修学旅行を楽しみに取り組んでるこの雰囲気、とっても良いね!
・大人になってみて分かったけど、実はこういう「準備をしてる時間」の方が、思い出に残ってたりするんだよな
・先生は担任として絶対に、今回の宿泊学習を『10年後の自分へのプレゼント』にしてほしい、と思ってます
・というのも私自身が「修学旅行」の思い出を、未だにハッキリと覚えているから
・例えばキミたちが22歳ぐらいになったとき、久しぶりに友達同士集まって食事しよう!てこともあるでしょう
・男子なら、お酒でも飲みながら「あの時のハナミチの顔、めちゃめちゃウケたよな、、、!」とか
・女子なら、ホテルランチで「部屋でせっかく恋バナしてたのに先生が見回りに来ちゃってね〜!」とか
・そういう話をしながら楽しんだり、思い出話で盛り上がってくれたら、担任としても最高に嬉しい気持ちなんですね
・できるだけ多くのステキな思い出を残してほしい。当日はもう、全力で楽しみまくろうな
・ただ、、、残念ながら楽しい時間ほどサクッと過ぎていってしまう
・いざ旅行が始まれば、あとはダーッと終わりに向かっていく
・だからこそ、この準備の時間もムダにしないでほしい
・「1秒もムダにしない」「ステキな思い出をつくるぞ!」「10年後に楽しい話で盛り上がってやる!」という気持ちで一生懸命、全力で楽しみながら準備してほしい
・このメンバーで行ける修学旅行は、今回の機会が終わるともう一生こない
・ちなみにいまの時間、一生懸命準備を進めて楽しめてる人は、10年後に間違いなく「修学旅行、最高だった!例えば・・・」と、ホテルランチの時に思い出が次々と出てくる人です
・逆に、「面倒だからフザケちゃえ!」「適当に終わらそう…」っていう人。先生からの提案だけど、「今の時間だけ」すこし集中してみないか?
・正直な話、フザケて先生に注意されてしまう『今現在のハナミチくん』のための話ではない
・何の罪もないのに「自分だけ、周りと比べて楽しい思い出が少ない、、、」と悲しんでしまうかもしれない『10年後のハナミチさん』のための提案です
・今みんなと楽しく準備した時間は、きっと『10年後の君』がいちばん感謝してくれるはず
・当日まであと◯日
・修学旅行当日と、10年後のランチ会を楽しみに。『いま』全力で準備に取り組みましょう
↑
のような感じです。話にすると1、2分ぐらい。
基本的に子供は「今、この瞬間」しか見ていないので
「今」が今後にどうつながっているのか分かってません。
そこで
「彼らに待ち受けているであろう、
ステキな未来に向けて取り組んでいくこと」を
イメージできるように話すのですね。
どうでしょうか?
「ビジョンを語る」ことについて、イメージがもてたでしょうか?
はじめは結構イメージしにくい概念かと思います。
が、上記から少しでも「続き見てみたいかも」
という方は、有料ゾーンへお願いします。
有料ゾーンでは「ビジョンを語る本当のメリット」
「失敗しないための大事なコツ」についても
書いてます。
根幹にある考え方や本質をより詳しく知って、
「自分の引き出しを増やしてみるかな?」
という方にはオススメです。
【⚠大事なお知らせ⚠】
私はこれまでにも何回か、希望する方に
このような記事を配布したことがあります。
その際、とても嬉しい & 有り難いことに
いくつかポジティブな感想を頂きました。
現場で相談を受けた後輩に、noteを見せながら
説明した際には
このような、ポジティブに
捉えて下さった方がいた一方で、
『子供はみんな違うんだから、教育の仕方も人それぞれだ!』『お前がうまくいったような方法が、誰にでも当てはまると思い上がるな』『そもそも、たまたまクラスガチャ当たっただけだろ』
みたいなことを長文でつらつら送りつけてくる人がいました(改めて見返すのも嫌なので、ザックリとした内容たしかこんな感じ)。
こういう人を遠ざけるため有料にしてます。
該当しそうな人は、ブラウザバックして
これ以上読まないで下さい。
それぞれの教育観を否定するわけでも、
議論するために書いたものでもありません。
前提として、これはあくまで私の考えであり、
目の前にいた子どもたちの成長に向けて、
私が実際に取り組んできたことです。
一般的に「困難地域」「困難校」と呼ばれる
学校でしか勤務したことがないので、
他の「より困難な地域」または「困難じゃない地域」
との比較は出来ていません。ご了承下さい。
クラスの状況や人数、学年、学校規模・・・
挙げていけばキリがないほど、条件は
それぞれで違います。
教育に絶対的な正解はないし、ひとつの手法で
全てうまくいくこともありません。
あくまでも
・対応の幅を広げたい
・他の人の学級経営を参考にしたい
・自分の引き出しを増やしたい
こういった方のためにまとめたnoteです。
↑
『以上が理解できる方のみ』
自己責任でお願いします。
では、いきます。
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