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現代人の9割が陥っている「努力中毒」について

こんにちは、ひさしです。
今回は「努力中毒」というテーマで話していきます。

今日の話は

「もっと努力しよう」

とか、

「成功している人はみんな努力している」

みたいなありきたりな話じゃなく
努力ができるからこそ陥ってしまうワナについて話していきます。


努力中毒とは

努力中毒とは言葉のとおり努力に対して中毒になっている状態です。

生産性を求められるこの時代に、多くのビジネスマンが努力中毒になっています。

100年前と比べてはるかに自由になったのにもかかわらず、僕たちは今まで以上に忙しくなり努力に勤しんでいます。

「仕事、筋トレ、読書、瞑想」
の生産性MAXフルコンボを決めるビジネスマンが大量発生しています。

努力は一つの手段

努力自体はいいことだと思うのですが、努力とは手段であって目的ではないと思うんです。

努力して気持ちよくなってるけど、ぜんぜん目標に向かってないじゃん!

って状況が多発しています。

いわば努力をしている自分に酔っている状態。

これの何が問題なのかというと、目標に近づいている気になってしまうことです。

一生、目標に到達できない

努力中毒になると、
大半の人がちょこっとの努力しかしないので目標には到達できません。

覚悟が足りないんです。

つまり努力中毒になってしまうと、
「罪悪感を感じることなく、目標が達成できない状態」が完成します。

遊びまくっているわけじゃないので罪悪感を感じません。

努力中毒になると本当にキツいことはできなくなるので、最終的なゴールは達成できないんです。

努力できるポテンシャルがあるのに、いつからか努力中毒になって、成果が出なくなる人をたくさん見てきました。

なぜ努力中毒になるのか

ではなぜ
努力中毒になってしまうのでしょうか。

その答えは、

「努力至上主義」

にあります。

努力至上主義の人は努力中毒になりやすいです。

努力至上主義をわかりやすく言うと、

「努力さえすればいい」

と思っている状態です。

「努力がすべてで、他の要因は成功には関係ない。」

と、これくらい思ってしまっています。

「自分は大丈夫」

と思うかもしれません。

ただ、
かなり多くの人が努力至上主義です。

たとえば
イチローとか本田圭佑が
「今まで死ぬほど努力してきた」
といえば多くの人が、

「やっぱりそうだよな!」
「成功する人って大量の努力をしたから成功してるんだ。」


と、努力している自分を正当化するようにホッとします。

努力至上主義のウラには、「努力さえすれば、誰でも成功できる。」という謎理論が成立しています。

公平感の甘い香りがするんです。

これって

「このツボを買いさえすれば、億万長者になれる」と言っているのとほとんど変わらないですよね。

「努力さえすればOK」

この状態になればもうチェックメイト。努力中毒まっしぐらです。

努力麻薬理論

大半の人は努力を「夢見薬」にしてしまっています。

簡単に言うと

「安心を得るために」

努力してしまっているのです。
努力を続けているとこんなメリットがあります。

・現状から目をそらせて安心できる。
・誰からも責められなくて安心できる。
・理想の未来が手に入る(可能性がある)。


例えば、
向上心バリバリの人が

「俺は稼いでタワマンに住むんだ。」
「そのために努力してるんだ!」


と言っていたとします。

目標に向かうために努力できる人なら良いのですが、

ここで努力を
「夢見薬という『麻薬』に変えてしまう人」
がいるんです。

その人がそうだったとして、

「今、自分は努力している」
=「自分は稼いでタワマンに住む 『"可能性がある"』」


努力を夢見薬に変えてしまう人は、この公式が成り立つんです。

むずかしい話ですが、
努力をすることで(=努力という薬を飲むことで)、その先にあるかもしれない可能性の中に生きることができるのです。

つまりめちゃくちゃな言い方をしてしまうと、

「努力という麻薬を使って、幻想を抱いて気持ちよくなっている状態」

とも言えるわけです。「俺にはこんな可能性があるんだ」と想像の中で気持ちよくなってるイメージですね。

麻薬の持続力

ここでの問題は、
「目標は達成できない」と確定するまで快楽が続くこと。

「モデルと結婚できる可能性がある。」

と思っている人は、

「もうモデルとは結婚できない。」

とわかるまで幻想の中で生きることができます。

大体40~50代になってから、「俺はやっぱりダメなのかな」となる。

つまり誰でも、「快楽が20年続く努力という麻薬」を打つことができるという話です。

で、自分には無理だと気づいた頃にはすでに大量の時間をムダにしてしまっています。

努力中毒のダサさ

もうひとつ例を出すと、

「俺はミュージシャンになる」

と言って、
それなりに音楽はやるけど本気さは感じられない人っていると思うんですね。

そういう人って努力麻薬理論で言うと、

「ミュージシャンになれるかもしれない」

と言う可能性の中に生きています。

それが
「本当は達成できない」という事実から逃げていて、「本当に達成する」ための努力(キツさ)からも逃げているんです。

毎日ちょこちょこ楽器の練習をすると、その可能性の中に入って安心し、気持ちよくなれる。

そうやって
50代とかになって、心の中ではすでに達成できないと分かっていても自分に言い訳をして生きているようなイメージ。

これの何がダサいって、

あきらめもしない。本気でとりくみもしない。どっち方面にも決心しない。

「中途半端野郎」
なっていることなんです。

でもそれが一番ラクなんですね。

自分の弱さにも向き合わなくていいですし、本気でやって挫折することもない。

副作用のない麻薬

つまり努力中毒の問題って、
それを続けている間は一定の達成感と快楽を得られるのがヤバいんです。

もしも遊びまくっていたら罪悪感を感じますが、小出しに努力をしていると罪悪感は感じなくて済みます。

副作用のない麻薬のようなものです。

努力中毒はあなたのリソースを無意味に、そして大量に奪う、最悪な敵なのです。

こうやって
偉そうに語っている僕も努力中毒です。

今も完全に抜け出すことはできていなくて、気づいたら脳死で努力のルーティンにハマってしまいます。

そんな状況で悩んでいるからこそ、
人にこの考えを的確にシェアできると思ってこのnoteを書いています。

努力中毒の解消方法

あなたが努力中毒かどうかの
判断方法をお教えします。


努力で"安心を得ている"
=『努力中毒』


努力で"目標に向かって進んでいる"
=『本当の努力』


です。

よく自分を振り返ってみてください。

努力は麻薬か燃料か。

正しい努力の捉え方とは、

【正しい努力の捉え方】
「努力」=「目標に向かうための燃料」

この認識がいいんじゃないのかなと思っています。

努力とはそもそも自分の目標のために、本気で取り組むことだと思います。

努力は、
成功のための必須条件ではありません。

美味しい話は転がっているし、少ない努力でおおきな成果を得られるチャンスはたくさんあります。

努力が確定要素だと信じてしまった瞬間に、努力のレッドオーシャンで戦うことになってしまうのです。

努力なしで成果を出す意識も少しは持っておくのをオススメします。

夢を捨てる勇気

夢を達成するために、もう一つ大事なこと。

それは、
夢を捨てる勇気と覚悟を持つことです。

夢をあきらめろということではなく、本当に大事な夢を達成するために「優先度の低い夢を手放せ」と言うことです。

前提として、
すべての夢を達成することは不可能です。

「夢を達成するために、夢を手放す。」

珍しいコンセプトですが、意外と短い人生においてかなり大事な考え方だと思っています。

僕たち努力人間はできることはなんでもやって、ドンドン生産性を上げていきます。

それなのに
どこか心にモヤモヤが残る。

なぜなら
すべて達成することは不可能なのに、すべて達成しようとしているから心の中で矛盾を感じているんです。

・仕事を大量にこなし
・家族との時間を作って
・ジムで体を磨いて
・瞑想で心を落ち着かせて
・読書をして教養をつける

これが全部達成可能と思ってしまうのです。

努力を続けていれば、
「いつか全てが両立した世界が訪れる」
と信じて努力し続ける。


果たしてこれは幸せな状態と言えるのでしょうか。
どこか違和感が残りますよね。

自分と向き合え

じゃあどうすればいいのか。
僕もこれについては色々調べ、考えました。

答えは

「自分と向き合う」

ことです。

・ダメな自分
・これまでの過去
・自分の長所と短所
・周りの目を一切排除した時にやりたいこと


など、自分について奥深くまで知ることで色々見えてくるものがあると考えています。

今の僕たちはあまりにも忙しすぎて、
自分について考える時間など1日に1分もないと思います。

SNS、仕事、友達、彼女、先生、親

僕たちの時間をうばう要素はいくらでもあります。

意識して自分について考える時間を取らないと一生考えることはないのです。

正直、自分と向き合うのはかなりの苦痛を伴います。

自分のひきょうなところや性格の悪さ、至らなさを真正面から見る必要があるからです。

一時的にやる気も失うし
自分が嫌いになるかもしれません。

でも努力中毒になっているうちは、本当の自分に対して見て見ぬふりをしている状態です。

死ぬ時に後悔がないのは、
本当の自分と向き合って、やりたいことだけに努力を注いだ人
だと僕は思います。

他の多くの夢を削ぎ落とし、あきらめ、残った夢だからこそ大きな価値が生まれるのです。

すべてを得ようとする人は何も得ません。

努力を麻薬に変えるか、
夢への燃料に変えるかはあなた次第です。


今回は以上です。
またお会いしましょう。


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