四国さすらいの旅、そして小豆島へ
日記の賞に応募していたが、落選してしまったので、供養のためにここに書いておく。
個人的には結構好きな旅の日記だ。
２０２２年6月20日
四国さすらいの旅一日目。
東京駅に何時に行こう。そわそわしてる。遅刻することはないのだが、東京駅の駅スタンプをまだ持っていないので、それも押しに行きたい。旅は旅の準備をしているところからすでに楽しい。一人旅は一人だ。だから寂しさもあるのだが、全部自分でできるのがよい。失敗もだ。
サンライズ瀬戸に初めて乗るので、楽しみなんてもんじゃない。寝台列車は子供の頃に北斗星で北海道に行ったことがあるぐらいだ。そんな北斗星はもう走っていない。サンライズもそんなに儲かっていないと聞いたので、いずれはなくなってしまうのだろうか。東京21:50発、高松07:27着。今回の旅は列車がメインなので、いつも使っている自撮り用の三脚で定点として撮影もしてみようと思う。なので64GBのSDカードをもう一枚用意した。旅先で容量が足りなくなったことはないが、今回は念の為だ。
いま15時だ。出発した。全然早すぎるのだが、それがいい。旅は早く行動して損することがない。東京駅ではポケモンストアが目に付いたので入ってみたが、僕はポケモンを知らないので、軽く見ただけで出てきた。かむくらがあったので、おいしいラーメンという名前のラーメンを食べた。おいしい。東京駅ではスタンプを押した。これもかなり迷って駅員さんに何回も聞きながら探した。今となってはあのスタンプはどこにあるのかわからない。他人に説明ができない。八重洲的な的な的な。東京駅のスタンプはシンプルisベスト感があってよかった。
サンライズ瀬戸は9番線。チケットを発券するのにもあっちらほっちらした。NewDaysがあるのを聞いていたので、そこで夜食を購入する。やかんの麦茶があったので、それとおーいお茶の濃いやつを買った。
２０２２年6月21日
四国さすらいの旅二日目。
サンライズの揺れと音のうるささで全然寝れず（本当はワクワクしすぎてずっと外を見てた）2時間ぐらいをウトウトしたぐらいなので、とてつもなく眠かったのだが、岡山での切り離しを見たかったので、姫路あたり、つまり朝5時ぐらいから起きて待っていた。無事岡山でのイベントをクリアしたので、部屋でまた外を見る。土砂降りだった。瀬戸大橋は土砂降りの中で突入したが、約10分ほど電車で通るのでとても長く感じて、雨の中瀬戸大橋から見るいろんな四国の島たちを見てジーンと来ていた。
高松駅にあるスタバでメロンフラペチーノを飲んだ。高松駅は小樽みたいな雰囲気があって、そこまで広くはないが楽しい。サイズ感がいい空港や駅がなんだか好きだ。札幌の新千歳空港はデカすぎるけど、あっちもあっちで楽しい。
気分を変えて、予定では夕方に乗る気でいた特急うずしおに乗って徳島に行くことにした。これで堂の浦に行ってしまうと。うずしおは往復で5000円もしたが、最高な眺めと快適さだった。徳島までは1時間。まずは支那そばのラーメン屋でベースを作り（つまり一杯食べて）、その後に有名な堂の浦というラーメン屋へ。その後は、特にやることもないので、特急うずしおで帰ってきた。いざホテルへ。ホテルへはアーケードを通って行った。このアーケードは日本最大で、今回はハジまで行かなかったが、賑わってもいたので楽しかった。
ホテルに着いてからは速攻でお風呂に行った。ドーミーインなので、大浴場があるのだ。ほぼ僕しかいなかったので、サウナに入って、熱い！と怒鳴って水をかぶり、冷たい！と怒鳴った。いざアーケード探索へ。ヤドンのポストも発見した。うどんとヤドンをかけている。
アーケードはグアムの免税店ばりにいろんなお店があってすごかった。骨つき鳥は、「寄鳥味鳥」というお店に入ることにした。17時開店で、僕は17時3分に入ったのだが、半分ぐらいお客さんが入っていた。この3分で。若鶏は柔らかいということなので、若鶏に。死ぬほど美味かった。キャベツを鳥の油につけて食べるのだが、革命だった。隣のお客さんも初めてのようで、店員さんに色々聞いていた。スヌープ・ドッグの曲を聴きながら食べた。
ずっと何かを食べているので全くお腹が空いていないが、夜食をコンビニで買ってホテルへ。無茶苦茶疲れていた。サンライズで寝ていない中、一日中移動して無理やり色々食べて（最高だったが）身体は悲鳴をあげていた。電気を薄暗くしたらいつの間にか買ってきたポテチを平らげて寝ていた。
２０２２年6月22日
四国さすらいの旅三日目。
快晴！なんということでしょう。昨日までは雨で全滅だった予報がまさかの外れる。チェックアウトは11時までなのだが、9時45分ぐらいにはホテルを出る。ありがとうドーミーイン。小豆島に行くのにフェリーに乗るのだが、向こうで遊ぶ時間を少し確保するため、一本早いフェリーに乗ることにした。10時30分のフェリーに乗る。高松港は高松駅から近い。これは昨日の時点で軽く予習しておいた。とはいえドーミーインからは結構歩くので、タクシーに乗ろうかと思ったが、やっぱりやめて歩くことにした。旅は歩くのが醍醐味だ。
フェリーはなんとヤドンバージョンのに乗ることができた。フェリー全体にヤドンいる。客室の座席から何から何までヤドンがいてとにかく可愛い。他にお客さんはかなりまばらだったが、一人男性で一人旅してそうな人がいた。自撮りをしていたので、僕も自撮りをしまくった。
小豆島に着いたらまずはフェリーのターミナルに行ってみた。ここで出会ったお母さんにこの後死ぬほど感謝することになる。バスターミナルのところで、観光で来て今日何時ごろ帰りますと伝えたら、逆算して行けるところを地図に線を書いてくれた。バスの時間も分かりやすく色を分けて線をひいてくれたので、この表に全てを委ねることにした。まずは3分後に出るバスに乗ると。3分後！ダッシュ。お母さんもダッシュしてくれた。見送ってくれたのだ。早くも涙腺が緩む。
実は今回の旅には裏目的として、自分でデザインしたG-SHOCKと、退職祝いでいただいたスウォッチを持ってきていて、それを旅の間中つけるというものだ。時間に厳密な時はG-SHOCKのデジタル時計に、曖昧でも大丈夫な方は針時計のスウォッチの方に。なので今日はG-SHOCKにして正解だった。小豆島はでかい。想像していたよりでかい。オリーブ公園口に着いた。オリーブ公園もすでに予習は終わっていて、ここはなんと道の駅でもあるのだ。なので、道の駅きっぷも売っている。そしてスタンプもある。道の駅きっぷなんてどこにも売っていると買いていないが、店員さんに聞くと売っていた。180円。オリーブオイルがかかったソフトクリームも食べた。お土産用のキーホルダーも買ったので、後はゆっくり過ごしていたが、あっという間にバスの時間に。
お母さんのマップには次の目的地は土庄本町とある。エンジェルロードにはここから徒歩で行くと書いてある。旅に出てバスに乗るときに毎回やっているのが、僕が降りるボタンを押すことだ。なんとなく記念になっているような気がする。土庄本町からは普通の民家の道を抜けていくと、その先にエンジェルロードがある。
途中にある「エンジェルロードあっち」という絵を見て爆笑してしまった。ちょうどどっちなのかGoogle Mapで探していたので、なんだか心の中を見透かされたような気がした。エンジェルロードの入り口には売店があることも知っている。そこに看板猫がいるというのが事前情報だったが、この日はいなかった。売店の女の子に聞いたら、昨日はいたとのことだ。残念。
干潮時にしか行けないエンジェルロードなのだが、ちょうど着いた時が干潮だった。お母さん、あんた完璧だよ。そそくさと本来渡れない砂浜を渡っていって写真撮影をした。一日数時間しか渡れない砂浜って面白いな。観光客はあまりいなかった。
帰りに入り口の売店で「恋するソフトクリーム」を食べて、売店で一点もののマグネットなどを買った。僕は旅者なので重たいお土産は買えないので、いつもキーホルダーくらいのものは気持ちとして買わせてもらっている。ソフトクリームもお腹が空いてなくても食べられるので、記念に食べている。なんでも気持ちが大事だ。バス停の場所を聞いて移動した。途中の自動販売機でお茶を飲む、行きも飲んだ、行きはコーラだった。
バスで再び出発地点の土庄港へ。先ほどのお母さんに感謝を伝えに行ったら、「別の季節にでもまた遊びに来てください」と言ってもらえた。いい言葉だな。一人旅では人との触れ合いが宝物になる。二人以上の人と一緒に行くと、その人との体験が宝物になる。帰りのフェリーはヤドンテイストではなかった。どうやら一日2便だけヤドン号になるようだ。来週からいよいよ新しい会社での仕事がスタートする。どんな出会いがあるのだろうか、楽しみだ。生涯で出会えてよかったと思える人との出会いを待ち望んでいる。
帰りのサンライズはしみじみと今回の旅のことを考えながら帰った。
東京駅には朝7時過ぎに着いた。なんとなく八重洲地下街に避難しててふと思い出した。今回の旅でヤドンが好きになったことを。そして行くときにポケモンストアが東京駅にあったことを。でもオープンが10時と書いてある。あと3時間もある！待つことにした。コーヒーを飲んだ。プニプニした椅子があるところで座っていた。少し寝てしまった。気合いで待ってポケモンストアへ。ヤドンのぬいぐるみはあった。ヤドンゲット！嬉しすぎる。そして帰路へ。家に着いてシャワーを浴びた。潮風のベタベタがどうしても落とせていなかったのもあり、シャワーのありがたみを感じた。横になったらそこから夕方まで寝た。ビタミン剤を飲んで、さらにゴロゴロしていた。何も怖いものはない、横にはヤドンのぬいぐるみが2体いる。
